問1体力測定における「妥当性(validity)」の説明として最も適切なものはどれか。
- a測定値が時間とともに安定している程度
- b測定したい能力や特性を正確に反映しているかの程度
- c異なる検者が測定しても同じ結果になる程度
- d同じ対象を繰り返し測定したときに同じ結果が得られる程度
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正解:b. 測定したい能力や特性を正確に反映しているかの程度
妥当性は「測定したいものを実際にどれだけ正しく測れているか」を表す概念である。繰り返しの一致度を示す信頼性(reliability)や検者間の一致を示す客観性とは区別される。
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問2垂直跳び(立位)で主に評価される体力要素はどれか。
- a柔軟性
- b筋持久力
- c下肢のパワー(瞬発力)
- d全身持久力
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正解:c. 下肢のパワー(瞬発力)
垂直跳びは助走なしの跳躍高から下肢のパワー(瞬発的筋出力)を評価する代表的なフィールドテストである。短時間で大きな力を発揮する能力を反映する。
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問320mシャトルランテスト(往復持久走)で主に推定される指標はどれか。
- a最大筋力
- b関節可動域
- c無酸素性パワー
- d最大酸素摂取量(VO2max)
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正解:d. 最大酸素摂取量(VO2max)
20mシャトルランは漸増負荷で全身持久力を評価し、到達ステージから最大酸素摂取量を推定できる。全身持久力(有酸素能力)の代表的フィールドテストである。
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問4測定の信頼性を高めるための手順として最も適切でないものはどれか。
- a検者を十分にトレーニングする
- b測定機器を事前に較正(キャリブレーション)する
- c測定手順と条件を標準化する
- d測定のたびに測定方法を変える
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正解:d. 測定のたびに測定方法を変える
信頼性は条件をそろえた再現性に支えられるため、手順・機器・検者を標準化することが重要である。測定方法を毎回変えると誤差要因が増え、信頼性は低下する。
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問5複数の体力テストの結果を、平均0・標準偏差1に変換して相互比較できるようにした標準得点はどれか。
- aZスコア
- bTスコア
- cパーセンタイル順位
- d偏差値
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正解:a. Zスコア
Zスコアは(測定値−平均)÷標準偏差で求め、平均0・標準偏差1に標準化するため単位の異なるテスト間の比較に用いられる。Tスコアや偏差値はZスコアを変換したものである。
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問6皮下脂肪厚(skinfold)法による体脂肪率推定について最も適切な説明はどれか。
- a骨密度を直接測定する方法である
- bキャリパーで複数部位をつまみ、推定式で体脂肪率を算出する
- c測定部位は左右や測定者で結果が変わらないため標準化は不要である
- d水中体重秤量法と同等の絶対的精度をもつゴールドスタンダードである
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正解:b. キャリパーで複数部位をつまみ、推定式で体脂肪率を算出する
皮下脂肪厚法は規定部位の皮下脂肪をキャリパーで測り、推定式で体脂肪率を求める簡便な方法である。測定部位・つまみ方・測定者の技術で結果が変動するため標準化が必要で、間接的な推定にとどまる。
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問7長座体前屈で主に評価される体力要素はどれか。
- a平衡性
- b柔軟性
- c筋力
- d敏捷性
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正解:b. 柔軟性
長座体前屈は主に体幹前屈や下肢後面(ハムストリングス等)の柔軟性を評価するフィールドテストである。前屈到達距離で関節可動域・伸展性を間接的に測る。
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問8フィールドテストを実施する際の順序として、一般に最も適切な考え方はどれか。
- a全身持久力テストを最初に行い、その後に筋力・パワーテストを行う
- b常にアルファベット順にテストを行う
- cパワー・スピード系を先に行い、持久系を後に行う
- d順序は結果に影響しないため任意でよい
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正解:c. パワー・スピード系を先に行い、持久系を後に行う
疲労が結果に大きく影響するパワーやスピード系のテストを先に行い、持久系を後に配置するのが原則である。これにより各テストが疲労の影響を受けにくくなり、妥当性が保たれる。
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問9反復横とびで主に評価される体力要素はどれか。
- a全身持久力
- b筋力
- c柔軟性
- d敏捷性
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正解:d. 敏捷性
反復横とびは一定時間内に左右へ素早く方向転換しながらステップする回数を数え、敏捷性(アジリティ)を評価するテストである。
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問10測定結果を対象者へフィードバックする際の留意点として最も適切なものはどれか。
- a規準と比較し、改善点と目標につなげて伝える
- b数値だけを伝え、解釈や次の目標には触れない
- c他者より劣る点のみを強調して危機感をもたせる
- d専門用語を多用し詳細さを優先する
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正解:a. 規準と比較し、改善点と目標につなげて伝える
測定結果は基準値や過去の自分の記録と比較して意味づけし、改善点や次の目標に結びつけて伝えることでトレーニング動機づけに活かせる。理解しやすい表現で建設的に伝えることが重要である。
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問11絶対評価(目標準拠評価)と相対評価(集団準拠評価)の違いとして最も適切な説明はどれか。
- a絶対評価は集団内の順位で評価し、相対評価はあらかじめ定めた基準で評価する
- b両者は同じ意味で区別はない
- c絶対評価は定めた基準で評価し、相対評価は集団内の相対位置で評価する
- d相対評価は個人の到達度のみを評価する方法である
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正解:c. 絶対評価は定めた基準で評価し、相対評価は集団内の相対位置で評価する
絶対評価(目標準拠)は設定した基準・目標値に達したかで判断し、相対評価(集団準拠)はパーセンタイルなど集団内での相対的位置で判断する。目的に応じて使い分ける。
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問12握力測定の手順に関する記述として最も適切なものはどれか。
- a膝を曲げて座位で腕を体に密着させて測定する
- b息を止めず会話しながら数秒間ゆっくり握り続ける
- c左右どちらか一方のみを一度だけ測れば十分である
- d立位で腕を下げ、グリップ幅を合わせ全力で握る
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正解:d. 立位で腕を下げ、グリップ幅を合わせ全力で握る
握力は立位で上肢を自然に下垂させ、グリップ幅を手に合わせて短時間に最大努力で握って測定するのが標準手順である。通常は左右を複数回測定し、最大値などを採用して測定誤差を抑える。
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問1320mシャトルラン(20mSRT、ビープテスト)で主に推定される体力要素はどれか。
- a最大筋力
- b柔軟性
- c最大酸素摂取量(全身持久力)
- d無酸素性パワー
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正解:c. 最大酸素摂取量(全身持久力)
20mシャトルランは音声の合図に合わせて20m区間の往復を漸増スピードで走り続けるテストで、達成ステージ・レベルから最大酸素摂取量(VO2max)を推定する全身持久力の指標である。走速度が段階的に増加し続けるまで実施するため、漸増負荷の有酸素能力評価に適している。
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問14反復横とびで主に評価される体力要素として最も適切なものはどれか。
- a筋持久力
- b瞬発力
- c敏捷性
- d平衡性
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正解:c. 敏捷性
反復横とびは中央線をはさんだ1m間隔の3本のラインを20秒間で素早く左右にステップして通過回数を数えるテストで、方向転換を伴う敏捷性(アジリティ)を評価する。短時間に素早く方向を変える能力を反映するため、神経筋系の機敏さの指標となる。
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問15立ち幅跳び(standing long jump)で主に推定される能力はどれか。
- a上肢筋力
- b柔軟性
- c下肢の瞬発力(パワー)
- d全身持久力
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正解:c. 下肢の瞬発力(パワー)
立ち幅跳びは静止した両足の立位から前方へ跳び、踏切線から着地点(かかと)までの水平距離を測るテストで、下肢の瞬発力(伸張-短縮サイクルを含む筋パワー)を評価する。器具がほぼ不要で集団測定に適したフィールドテストである。
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問16長座体前屈(sit-and-reach)で主に評価されるのはどれか。
- a握力
- bもも裏の柔軟性
- c体幹の回旋可動性
- d下肢筋力
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正解:b. もも裏の柔軟性
長座体前屈は長座位から上体を前屈させ手を前方へ滑らせた距離を測るテストで、主にハムストリングス(大腿後面)および腰背部の柔軟性を評価する。腰痛予防などと関連する後面筋群の伸展性の代表的な指標である。
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問1740m走など短距離スプリントタイムで主に評価される能力はどれか。
- a柔軟性
- b静的バランス
- c有酸素性持久力
- dスピード(加速・走速度)
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正解:d. スピード(加速・走速度)
短距離スプリント(例:30〜40m走)のタイムは、加速能力と最大走速度すなわちスピードを評価する。距離が短く無酸素性のエネルギー供給が中心となるため、全身持久力ではなく短時間の高出力能力を反映する。
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問18上体起こし(30秒間のシットアップ/カールアップ)で主に評価されるのはどれか。
- a背筋の柔軟性
- b腹筋群の筋力・筋持久力
- c心肺持久力
- d上肢パワー
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正解:b. 腹筋群の筋力・筋持久力
上体起こしは膝を曲げた仰臥位から一定時間(例:30秒)に正しいフォームで起き上がれた回数を数えるテストで、主に腹筋群の筋力および筋持久力を評価する。回数は反復に耐える筋持久的要素を強く反映する。
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問19YMCA踏み台昇降(ステップ)テストの基本原理として正しいものはどれか。
- a回復期心拍数から持久力を推定
- b跳躍の高さからパワーを測る
- c最大努力で限界まで昇降する
- d片脚立位時間でバランスを測る
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正解:a. 回復期心拍数から持久力を推定
踏み台昇降テストは一定の台高と一定のテンポで規定時間昇降し、運動終了直後の回復期心拍数の高低から心肺持久力(VO2max)を推定する間接(サブマキシマル)テストである。回復が速いほど持久力が高いと判断する。
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問20クーパーテスト(12分間走)で評価・推定される主な指標はどれか。
- a12分間に走れた距離から有酸素能力を推定
- bジャンプ高から下肢パワー
- c前屈距離から柔軟性
- d100m走タイムから加速力
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正解:a. 12分間に走れた距離から有酸素能力を推定
クーパーテストは12分間にできるだけ長い距離を走り、その走行距離から最大酸素摂取量(全身持久力)を推定するフィールドテストである。一定時間で走れた距離が長いほど有酸素能力が高いと評価される。
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問21テストの『信頼性(reliability)』が意味するものとして最も適切なのはどれか。
- a他テストとの相関の強さ
- b繰り返し測定で結果が再現されるか
- c集団内での順位づけの正しさ
- d測定したい能力を正しく測れているか
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正解:b. 繰り返し測定で結果が再現されるか
信頼性とは、同一対象を同一条件で繰り返し測定したときに結果が一貫して再現される程度(再現性・安定性)を指す。一方、測りたいものを正しく測れているかは妥当性(validity)であり、両者は区別される。
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問22フィールドテストにおける『妥当性(validity)』の説明として最も適切なのはどれか。
- a測定者間の一致度
- b測りたい体力の反映度
- c測定値のばらつきの小ささ
- d測定の所要時間の短さ
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正解:b. 測りたい体力の反映度
妥当性とは、そのテストが本来測定しようとしている能力・特性をどれだけ的確に測れているかを表す概念である。たとえば持久力テストとして用いるなら、実測のVO2maxとよく対応していることが妥当性の根拠となる。
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問23標準化されたフィールドテストで『プロトコル(実施手順)の統一』が特に重要とされる主な理由はどれか。
- a対象者の負担を増やすため
- b測定値の比較・再現のため
- c測定者の主観を増やすため
- d結果を非公開にするため
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正解:b. 測定値の比較・再現のため
ウォームアップ・姿勢・合図・回数・休息など手順を統一(標準化)することで、測定誤差を抑え、個人の経時変化や他者・基準値との比較が妥当に行えるようになる。手順がばらつくと信頼性・比較可能性が損なわれる。
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問24テスト結果を評価基準値(規準・ノルム)と比較する目的として最も適切なのはどれか。
- a対象者の体重を増やすため
- b絶対的な合否のみを決めるため
- c測定を省略するため
- d集団内の相対位置を把握する
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正解:d. 集団内の相対位置を把握する
規準(ノルム)は年齢・性別などで層別された母集団の分布から作られ、個人の測定値が集団内のどの相対的位置(パーセンタイルや評価段階)にあるかを判断するために用いる。これにより長所・短所の把握や目標設定に活かせる。
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問25フィールド体力テストを安全かつ正確に行うための一般的配慮として最も適切なものはどれか。
- a測定環境(温度・路面)は考慮しない
- b空腹や脱水の有無は問わない
- c健康確認とウォームアップを行う
- dウォームアップを省略して測定する
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正解:c. 健康確認とウォームアップを行う
特に最大努力を要する持久力・スプリント・パワー系テストでは、事前の健康・リスク確認と十分なウォームアップが安全性とパフォーマンスの両面で重要である。気温・路面・水分状態などの環境要因も結果に影響するため統一・配慮が求められる。
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