問1 機能解剖・バイオメカニクス
バーベルスクワットの立ち上がり局面において、膝関節を伸展させる主働筋はどれか。
- aハムストリングス
- b大腿四頭筋
- c前脛骨筋
- d腓腹筋
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正解:b. 大腿四頭筋
膝関節伸展の主働筋は大腿四頭筋(大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋)である。ハムストリングスは膝屈曲・股伸展、前脛骨筋は足関節背屈、腓腹筋は足関節底屈と膝屈曲に関与する。
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バーベルスクワットの立ち上がり局面において、膝関節を伸展させる主働筋はどれか。
正解:b. 大腿四頭筋
膝関節伸展の主働筋は大腿四頭筋(大腿直筋・内側広筋・外側広筋・中間広筋)である。ハムストリングスは膝屈曲・股伸展、前脛骨筋は足関節背屈、腓腹筋は足関節底屈と膝屈曲に関与する。
ベンチプレスのバーを押し上げる局面で、肩関節の水平内転に主に働く筋はどれか。
正解:b. 大胸筋
ベンチプレスでの肩関節水平内転(水平屈曲)の主働筋は大胸筋であり、三角筋前部と上腕三頭筋が共働する。広背筋は肩伸展・内転、僧帽筋下部は肩甲骨下制、棘下筋は肩外旋に働く。
デッドリフトのロックアウト(股関節伸展)局面で主働筋として最も大きく働く筋はどれか。
正解:b. 大殿筋
股関節伸展の主働筋は大殿筋であり、ハムストリングスも共働する。腸腰筋は股関節屈曲の主働筋であり、ロックアウトでは拮抗的に働く。縫工筋・大腿筋膜張筋は股関節伸展の主働筋ではない。
関節を支点としたてこにおいて、外的負荷(抵抗)が関節中心から遠ざかるほど、その負荷による関節モーメント(トルク)はどう変化するか。
正解:c. 大きくなる
トルク(モーメント)は「力×モーメントアーム(力の作用線から関節までの垂直距離)」で決まる。負荷が関節中心から遠ざかるほどモーメントアームが長くなり、同じ力でも関節にかかるトルクは大きくなる。
上腕二頭筋が肘関節屈曲を行う際のてこは、解剖学的に主にどの種類のてこに分類されるか。
正解:c. 第3のてこ
上腕二頭筋による肘屈曲は、支点(肘関節)・力点(筋付着部)・作用点(手部の負荷)の順で力点が中央にある第3のてこである。第3のてこは力では不利だが、可動範囲とスピードで有利になる。
筋が長さを変えずに張力を発揮する収縮様式はどれか。
正解:b. 等尺性(アイソメトリック)収縮
等尺性収縮は筋の長さが変化せず関節運動を伴わずに張力を発揮する様式で、プランクや空気椅子が代表例である。コンセントリックは筋が短縮、エキセントリックは筋が伸張しながら張力を発揮する。
ダンベルカールの「下ろす」局面で、上腕二頭筋が張力を保ちながら伸びていく収縮様式はどれか。
正解:b. エキセントリック(伸張性)収縮
ダンベルを下ろす局面では上腕二頭筋が張力を発揮しながら伸張する、エキセントリック(伸張性)収縮である。同じ筋でも挙上時はコンセントリック、保持時はアイソメトリックとなり、エキセントリックは大きな張力を発揮しやすく筋損傷も生じやすい。
肩甲上腕関節の安定化に働き「ローテーターカフ(回旋筋腱板)」を構成する4筋に含まれないものはどれか。
正解:c. 三角筋
回旋筋腱板は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4筋からなり、上腕骨頭を関節窩に引きつけて肩関節を安定させる。三角筋は表層の大きな運動筋であり腱板には含まれない。
体幹の屈曲(腹直筋運動)で主働筋となるのはどれか。
正解:b. 腹直筋
体幹屈曲の主働筋は腹直筋で、外腹斜筋・内腹斜筋も共働する。脊柱起立筋・多裂筋は体幹伸展、腰方形筋は体幹側屈や骨盤の引き上げに働く。
床に置いた物体を持ち上げる動作で腰部の負担を軽減する観点から、バイオメカニクス的に最も推奨される姿勢はどれか。
正解:b. 膝を曲げ背すじを伸ばし物体を体に近づけて持ち上げる
物体を体幹に近づけてモーメントアームを短くし、膝を曲げ脊柱の中間位(背すじを伸ばす)を保つことで腰椎椎間板への剪断・圧迫負荷が小さくなる。物体を体から離すとモーメントアームが伸び腰部トルクが増大する。
二関節筋である大腿直筋が関与する関節運動の組み合わせとして正しいものはどれか。
正解:b. 股関節屈曲と膝関節伸展
大腿直筋は骨盤(下前腸骨棘)から脛骨にまたがる二関節筋で、股関節屈曲と膝関節伸展の両方に働く。残る3つの広筋群は膝関節伸展のみに作用する単関節筋である。
立位での足関節底屈(つま先立ち・カーフレイズ)の主働筋はどれか。
正解:b. 下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)
足関節底屈の主働筋は腓腹筋とヒラメ筋からなる下腿三頭筋で、アキレス腱を介して踵骨に付着する。前脛骨筋・長趾伸筋は背屈側に働き、後脛骨筋は内反・底屈の補助筋である。
バックスクワットのボトムからの立ち上がり局面において、膝関節を伸展させる主働筋として最も中心的に働く筋はどれか。
正解:b. 大腿四頭筋
スクワットの立ち上がり(求心性)局面では膝関節伸展が起こり、その主働筋は大腿四頭筋である。大腿二頭筋は膝屈曲・股伸展に働くハムストリングスの一部で、ここでは股関節伸展に貢献するが膝伸展の主働筋ではない。
デッドリフトのボトムポジションでバーが床にある際、腰部(脊柱起立筋・脊柱伸展機構)への負荷が大きくなる主な力学的理由はどれか。
正解:b. 股関節からバーまでの水平距離(モーメントアーム)が大きくなり屈曲モーメントが増すため
ボトムでは体幹が前傾し、股関節(回転中心)からバー(荷重)までの水平距離が長くなるため、外力による股関節屈曲モーメントが増大し、これに抗う脊柱伸展筋・股関節伸展筋の負荷が高まる。モーメント=力×モーメントアームで決まるため水平距離の管理が重要となる。
ベンチプレスにおいて、バーを胸まで下ろす局面(エキセントリック)で大胸筋が行っている収縮様式はどれか。
正解:b. 遠心性収縮(伸張性)
バーを下ろす際は大胸筋が張力を発揮しながら引き伸ばされるため遠心性(伸張性)収縮となる。一方、バーを押し上げる局面では筋が短縮しながら張力を出す求心性収縮になる。
懸垂(チンニング/プルアップ)で身体を引き上げる局面において、肩甲骨の下制・下方回旋および肩関節伸展・内転に働く主要な筋はどれか。
正解:b. 広背筋
懸垂では肩関節の伸展・内転と上腕の引き寄せが必要で、広背筋がその主働筋として中心的に働く。三角筋前部は肩屈曲、棘上筋は外転初期、前鋸筋は肩甲骨前進・上方回旋に働くため主役ではない。
立位でのバーベルカール(肘屈曲)において、前腕回外位で最も強く貢献する肘屈曲筋はどれか。
正解:b. 上腕二頭筋
上腕二頭筋は肘屈曲と前腕回外の両方に働き、回外位では筋として有利な肢位となり肘屈曲に強く貢献する。腕橈骨筋は中間位(ハンマーカール)で貢献が大きく、上腕三頭筋は肘伸展の拮抗筋である。
肩関節(肩甲上腕関節)外転動作において、棘上筋とともに「フォースカップル(力の対)」を形成し、上腕骨頭を引き下げて安定させる役割を担う筋群はどれか。
正解:c. 棘下筋・小円筋・肩甲下筋(回旋筋腱板の下方群)
三角筋が上腕骨頭を上方へ転がそうとするのに対し、棘下筋・小円筋・肩甲下筋が骨頭を下方・内方へ引き、滑り運動を保って関節を安定させるフォースカップルを形成する。これにより骨頭の上方偏位を防ぎ、円滑な外転が可能になる。
オーバーヘッドプレス(肩上方挙上)時に、肩甲骨が上方回旋することで上腕の挙上を補助する。この上方回旋に主に働く筋の組み合わせはどれか。
正解:a. 僧帽筋上部・下部と前鋸筋
肩甲骨の上方回旋は僧帽筋上部・下部と前鋸筋がフォースカップルを形成して生み出し、上腕の頭上挙上に伴う肩甲上腕リズムを支える。菱形筋・肩甲挙筋はむしろ下方回旋に働くため逆作用となる。
スクワット中に「膝が内側に入る(knee-in / 動的外反)」現象を抑えるために強化が重視される、股関節の外転・外旋に働く筋はどれか。
正解:b. 中殿筋・大殿筋(外旋線維)
ニーインは股関節の内転・内旋を伴う動的外反であり、これを制動するには中殿筋(外転)と大殿筋の外旋線維の働きが重要となる。これらが弱いと膝の外反ストレスが増し、内側側副靱帯やACLへの負担につながりやすい。
歩行・ランニングの立脚期で、踵接地後に足部が過度に背屈・落下するのを遠心性に制動して衝撃を吸収する筋はどれか。
正解:b. 前脛骨筋
踵接地直後は足関節が背屈方向へ動こうとし(前足部が床へ落ちる)、前脛骨筋が遠心性に働いてこれを制動し衝撃を緩和する。下腿三頭筋は主に立脚後期の蹴り出し(底屈)で求心性に働く。
関節を挟んで主働筋と反対側に位置し、主働筋の収縮中に弛緩・伸張してスムーズな運動を可能にする筋を何と呼ぶか。
正解:c. 拮抗筋(アンタゴニスト)
拮抗筋は主働筋(アゴニスト)と逆の作用をもち、主働筋の収縮時に相反性抑制によって弛緩・伸張することで円滑な関節運動を可能にする。協働筋は主働筋を助け、固定筋は近位部を安定させる役割を担う。
ニーエクステンション(膝伸展マシン)で膝関節伸展最終域(完全伸展近く)に特に強く貢献し、膝蓋骨の正常な軌道(内側への引き)に重要とされる筋はどれか。
正解:c. 内側広筋(特に内側広筋斜頭/VMO)
内側広筋(特にVMO)は膝伸展の最終域で活動が高まり、膝蓋骨を内側に引いて軌道を安定させる役割をもつ。外側広筋とのバランスが崩れると膝蓋骨が外側偏位しやすく、膝前部痛の一因となる。
プランク(フロントブリッジ)で体幹中間位を保持する際、腹直筋や腹横筋などの体幹筋が主に行っている収縮様式はどれか。
正解:c. 等尺性収縮
プランクは関節角度・筋長をほぼ変えず姿勢を保持するため、体幹筋は長さが一定のまま張力を出す等尺性収縮を行っている。重力による体幹伸展(反り)に抗して中間位を維持する姿勢保持の代表例である。
片脚立位でのバランス保持中、骨盤が遊脚側へ落ちないように立脚側で働き、機能不全時にトレンデレンブルグ徴候を生じさせる筋はどれか。
正解:a. 立脚側の中殿筋
片脚立ちでは立脚側の中殿筋が股関節外転筋として働き、骨盤の遊脚側への落下を防いで水平を保つ。中殿筋が弱化すると遊脚側の骨盤が下がるトレンデレンブルグ徴候が出現する。
テコ(レバー)の分類で、肘屈曲時の前腕(支点=肘関節、抵抗=手部の負荷、力点=上腕二頭筋停止部)が当てはまる最も一般的な分類はどれか。
正解:c. 第3のテコ(力点が中央)
肘屈曲では支点(肘)と抵抗(手部の荷重)の間に力点(上腕二頭筋の付着部)が位置するため第3のテコに分類される。第3のテコは力学的には不利(大きな筋力を要する)だが、運動範囲とスピードを稼げる利点があり、人体の多くの運動で見られる。