健康運動実践指導者健康づくり・生活習慣病」一問一答(全37問)

健康運動実践指導者の「健康づくり・生活習慣病」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。フィットネスジム店長熊太郎が作成。4択の演習モードで解きたい方は健康運動実践指導者のドリルへ。

1 健康づくり・生活習慣病

「健康日本21(第二次)」が国民の健康づくりの最終的な目標として最も重視した概念はどれか。

  1. a平均寿命の延伸
  2. b健康寿命の延伸と健康格差の縮小
  3. c医療費の総額削減
  4. d高齢者の就労率向上
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正解:b. 健康寿命の延伸と健康格差の縮小

健康日本21(第二次)は、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を基本的な方向の柱として掲げた。単なる平均寿命ではなく、健康で自立して生活できる期間を延ばすことを重視している点が特徴である。

2 健康づくり・生活習慣病

「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」で、成人に推奨されている身体活動の目安に最も近いものはどれか。

  1. a歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日約60分(週23メッツ・時程度)
  2. b1日10分未満の軽い活動のみで十分
  3. c週に1回の激しい運動だけで十分
  4. d座位時間を増やすこと
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正解:a. 歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日約60分(週23メッツ・時程度)

成人に対しては、歩行またはそれと同等以上(3メッツ以上)の身体活動を1日約60分(週23メッツ・時)以上行うことが推奨されている。これに加えて筋力トレーニングを週2~3日行うことも勧められている。

3 健康づくり・生活習慣病

運動強度を表す単位「メッツ(METs)」の基準(1メッツ)に相当する状態はどれか。

  1. a最大酸素摂取量に達した状態
  2. b安静座位時のエネルギー消費量
  3. c軽いジョギングのエネルギー消費量
  4. d睡眠中のエネルギー消費量の半分
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正解:b. 安静座位時のエネルギー消費量

1メッツは安静座位時の酸素摂取量(約3.5mL/kg/分)を基準とし、活動時のエネルギー消費がその何倍かを表す。3メッツは普通歩行に相当するなど、身体活動の強度を比較する際の標準的指標である。

4 健康づくり・生活習慣病

有酸素性運動を継続することによる効果として、一般に認められているものはどれか。

  1. a安静時心拍数の増加
  2. bHDLコレステロール(善玉)の増加
  3. cインスリン感受性の低下
  4. d最大酸素摂取量の低下
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正解:b. HDLコレステロール(善玉)の増加

継続的な有酸素性運動はHDLコレステロールを増加させ、安静時心拍数の低下や最大酸素摂取量の増加、インスリン感受性の改善をもたらす。これらは生活習慣病予防に寄与する代表的な運動効果である。

5 健康づくり・生活習慣病

運動が予防・改善に効果があるとされる「メタボリックシンドローム」の診断で、必須項目とされているものはどれか。

  1. a血圧高値
  2. b空腹時血糖高値
  3. c内臓脂肪型肥満(腹囲の増大)
  4. d脂質異常
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正解:c. 内臓脂肪型肥満(腹囲の増大)

日本のメタボリックシンドローム診断基準では、内臓脂肪の蓄積を示す腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)が必須項目であり、これに血圧・血糖・脂質のうち2つ以上が加わると診断される。運動は内臓脂肪の減少に有効である。

6 健康づくり・生活習慣病

運動プログラムを構成する際の「FITT」の原則に含まれない要素はどれか。

  1. a頻度(Frequency)
  2. b強度(Intensity)
  3. c時間(Time)
  4. d環境(Temperature)
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正解:d. 環境(Temperature)

FITTは運動処方の基本要素である頻度(Frequency)・強度(Intensity)・時間(Time)・種類(Type)の頭文字をとったものである。対象者の目的や体力に応じてこれらを調整して安全で効果的なプログラムを設計する。

7 健康づくり・生活習慣病

健康づくりの運動を安全に行うため、運動セッションは一般に「ウォームアップ・主運動・クールダウン」で構成される。クールダウンの主な目的はどれか。

  1. a最大筋力を高める
  2. b運動後の急激な血圧低下や疲労物質の蓄積を防ぐ
  3. c心拍数を一気に最大まで上げる
  4. d関節可動域を永久に拡大する
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正解:b. 運動後の急激な血圧低下や疲労物質の蓄積を防ぐ

クールダウンは運動強度を徐々に下げることで、静脈還流の急減による血圧低下(めまい・失神)を防ぎ、疲労物質の除去を促す。整理運動として軽い有酸素運動やストレッチングが行われる。

8 健康づくり・生活習慣病

運動指導の対象者選定にあたり、運動開始前のメディカルチェックや健康状態の確認が特に重要となる主な理由はどれか。

  1. a運動の楽しさを高めるため
  2. b運動に伴う事故や心血管系の急変リスクを低減するため
  3. c運動施設の利用料を決めるため
  4. d参加人数を制限するため
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正解:b. 運動に伴う事故や心血管系の急変リスクを低減するため

運動には心血管系イベントなどのリスクが伴うため、事前の問診・メディカルチェックでリスクを把握し、必要に応じて医師の指示を仰ぐことが安全管理上不可欠である。これは健康運動実践指導者の重要な役割でもある。

9 健康づくり・生活習慣病

特定健康診査・特定保健指導(いわゆるメタボ健診)が主な対象としている年齢層はどれか。

  1. a0~14歳
  2. b15~39歳
  3. c40~74歳
  4. d75歳以上のみ
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正解:c. 40~74歳

特定健康診査・特定保健指導は、生活習慣病の予防を目的に40~74歳の医療保険加入者を対象として実施される。内臓脂肪型肥満に着目し、運動・食事を含む生活習慣改善の支援が行われる。

10 健康づくり・生活習慣病

高齢者の運動指導において特に予防が重視される「ロコモティブシンドローム」とは何を指すか。

  1. a記憶力が低下する状態
  2. b運動器の障害により移動機能が低下した状態
  3. c血糖値が慢性的に高い状態
  4. d睡眠の質が低下した状態
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正解:b. 運動器の障害により移動機能が低下した状態

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は、骨・関節・筋肉などの運動器の障害により立つ・歩くといった移動機能が低下した状態をいう。要介護リスクが高まるため、筋力やバランスを維持する運動が予防に重要である。

11 健康づくり・生活習慣病

運動強度の指標として用いられる「主観的運動強度(RPE)」の代表的な尺度はどれか。

  1. aBMI
  2. bボルグ(Borg)スケール
  3. cウエスト・ヒップ比
  4. d握力指数
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正解:b. ボルグ(Borg)スケール

主観的運動強度(RPE)は運動中のきつさの感覚を数値化したもので、ボルグスケール(6~20、または修正版0~10)が代表的である。心拍数を測りにくい場面でも強度の目安として活用でき、健康づくり運動の現場で広く用いられる。

12 健康づくり・生活習慣病

健康運動実践指導者が運動指導を行う際の職業倫理・役割として最も適切なものはどれか。

  1. a疾病の診断や薬の処方を自ら行う
  2. b医学的管理が必要な対象者は医師等と連携し、自身の業務範囲内で安全に指導する
  3. c効果を強調するため科学的根拠のない方法を勧める
  4. d対象者の個人情報を自由に第三者へ共有する
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正解:b. 医学的管理が必要な対象者は医師等と連携し、自身の業務範囲内で安全に指導する

健康運動実践指導者は診断・治療を行う立場ではなく、医学的管理が必要な対象者については医師など専門職と連携して業務範囲内で安全に運動指導を行うことが求められる。科学的根拠に基づく指導と個人情報の保護も基本的な職業倫理である。

13 健康づくり・生活習慣病

「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(厚生労働省)で示された成人の身体活動の推奨量として正しいものはどれか。

  1. a1日合計40分以上(週5回程度)
  2. b週23メッツ・時以上の身体活動(歩行またはそれと同等以上の強度)
  3. c週10メッツ・時以上の高強度運動のみ
  4. d1日2万歩以上
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正解:b. 週23メッツ・時以上の身体活動(歩行またはそれと同等以上の強度)

成人では、3メッツ以上の身体活動を週23メッツ・時以上行うことが推奨されている。歩数では1日約8,000歩が目安とされ、これに加えて筋力トレーニングを週2~3回行うことも勧められている。

14 健康づくり・生活習慣病

運動の「メッツ(METs)」の説明として正しいものはどれか。

  1. a1分間あたりの消費カロリー
  2. b安静座位時の代謝量を1とした活動強度の倍数
  3. c最大酸素摂取量に対する割合(%)
  4. d心拍数を年齢で割った値
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正解:b. 安静座位時の代謝量を1とした活動強度の倍数

メッツは安静座位時の酸素消費量(約3.5mL/kg/分)を1としたときの活動強度の倍数で表す。普通歩行が約3メッツ、ジョギングが約7メッツなどと評価され、運動強度の目安として広く用いられる。

15 健康づくり・生活習慣病

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の説明として最も適切なものはどれか。

  1. a認知機能が低下し日常生活に支障をきたした状態
  2. b運動器の障害により移動機能が低下した状態
  3. c加齢により心肺機能のみが低下した状態
  4. d栄養不足により急激に体重が減少した状態
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正解:b. 運動器の障害により移動機能が低下した状態

ロコモティブシンドロームは、骨・関節・筋肉などの運動器の障害により立つ・歩くといった移動機能が低下した状態を指す。進行すると要介護のリスクが高まるため、片脚立ちやスクワットなどのロコモーショントレーニングによる予防が重要とされる。

16 健康づくり・生活習慣病

フレイル(虚弱)に関する記述として正しいものはどれか。

  1. a一度フレイルになると健常な状態には戻れない不可逆的な状態である
  2. b高齢期に心身の活力が低下し要介護に至る中間的な状態で、適切な介入で改善が期待できる
  3. c筋肉量の増加のみを指す概念である
  4. d若年者に特有の一時的な疲労状態を指す
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正解:b. 高齢期に心身の活力が低下し要介護に至る中間的な状態で、適切な介入で改善が期待できる

フレイルは健常と要介護の中間に位置する状態で、身体的・精神的・社会的な要素を含む。適切な運動・栄養・社会参加により健常な状態に戻りうる可逆性があるため、早期発見・早期介入が重視される。

17 健康づくり・生活習慣病

運動を習慣化する過程を説明する「行動変容ステージモデル(トランスセオレティカルモデル)」のステージの正しい順序はどれか。

  1. a関心期→無関心期→準備期→実行期→維持期
  2. b無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期
  3. c準備期→無関心期→実行期→関心期→維持期
  4. d実行期→準備期→関心期→維持期→無関心期
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正解:b. 無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期

行動変容ステージは、無関心期(前熟考期)→関心期(熟考期)→準備期→実行期→維持期の5段階で進む。指導者は対象者がどのステージにあるかを把握し、ステージに応じた働きかけを行うことが効果的とされる。

18 健康づくり・生活習慣病

中高年者へのウォーキング指導において、運動強度の目安として広く推奨される主観的指標はどれか。

  1. aボルグ(Borg)指数で「ややきつい」程度
  2. bボルグ指数で「非常にきつい」程度
  3. c会話ができないほどの息切れがある強度
  4. d翌日に強い筋肉痛が残る強度
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正解:a. ボルグ(Borg)指数で「ややきつい」程度

中高年者の有酸素運動では、ボルグの主観的運動強度(RPE)で「楽である」~「ややきつい」(11~13)程度が安全で効果的な目安とされる。会話ができる程度の強度が適切で、過度な高強度は障害や事故のリスクを高める。

19 健康づくり・生活習慣病

健康増進法に基づき、国民の健康づくり対策として推進されている国の運動の名称として正しいものはどれか。

  1. a新ゴールドプラン
  2. b健康日本21
  3. cヘルシーピープル運動
  4. dメタボ撲滅キャンペーン
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正解:b. 健康日本21

「健康日本21」は健康増進法を法的基盤とし、生活習慣病の一次予防を重視した国民健康づくり運動である。身体活動・運動、栄養・食生活、休養など複数の領域で具体的な目標を設定し、社会全体での健康づくりを推進している。

20 健康づくり・生活習慣病

有酸素運動が生活習慣病予防に与える効果として、最も標準的に認められているものはどれか。

  1. a血圧の上昇と安静時心拍数の増加
  2. bHDL(善玉)コレステロールの増加とインスリン感受性の改善
  3. c骨密度の低下と基礎代謝の減少
  4. d中性脂肪の増加と耐糖能の悪化
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正解:b. HDL(善玉)コレステロールの増加とインスリン感受性の改善

定期的な有酸素運動はHDLコレステロールを増加させ、インスリン感受性を高めて血糖コントロールを改善する。また血圧低下や中性脂肪の減少にも寄与し、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の予防・改善に有効とされる。

21 健康づくり・生活習慣病

運動指導における準備運動(ウォーミングアップ)の主な目的として最も適切なものはどれか。

  1. a運動後の疲労物質を速やかに除去するため
  2. b筋温・体温を高め、傷害予防と運動への円滑な移行を図るため
  3. c運動後の心拍数を急激に下げるため
  4. d1回の運動で最大の筋肥大を得るため
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正解:b. 筋温・体温を高め、傷害予防と運動への円滑な移行を図るため

準備運動は筋温・体温を上げて筋や腱の柔軟性を高め、関節可動域を広げることで運動傷害を予防し、主運動への円滑な移行を促す。一方、運動後の整理運動(クールダウン)は心拍数を徐々に下げ、疲労回復を助ける役割をもつ。

22 健康づくり・生活習慣病

高齢者の転倒予防を目的とした運動プログラムにおいて、特に重視される運動要素はどれか。

  1. a最大筋力を競う高負荷の瞬発系トレーニング
  2. b下肢筋力とバランス能力を高める運動
  3. c長時間の高強度持久走
  4. d柔軟性を無視した反動を使ったストレッチ
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正解:b. 下肢筋力とバランス能力を高める運動

高齢者の転倒は下肢筋力やバランス能力の低下が大きな要因となる。片脚立ちやスクワット、太極拳などで下肢筋力とバランス能力を高めるプログラムが転倒予防に有効とされ、安全性に配慮した漸進的な負荷設定が基本となる。

23 健康づくり・生活習慣病

地域における健康づくりを効果的に進める「ポピュレーションアプローチ」の説明として正しいものはどれか。

  1. a高リスク者だけを抽出して集中的に介入する手法
  2. b集団全体に働きかけて全体のリスクを下げる手法
  3. c医療機関での治療のみに限定した手法
  4. d個人の遺伝子情報に基づく個別治療の手法
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正解:b. 集団全体に働きかけて全体のリスクを下げる手法

ポピュレーションアプローチは集団全体に働きかけてリスク全体を下げる方法で、地域ぐるみのウォーキングイベントや環境整備などが該当する。一方、ハイリスクアプローチは特に高リスクの個人に焦点を当てて介入する方法で、両者を組み合わせることが効果的とされる。

24 健康づくり・生活習慣病

運動指導者の職業倫理・安全管理として最も適切な対応はどれか。

  1. a参加者の既往歴や体調にかかわらず一律に同じ強度の運動を課す
  2. b運動開始前に健康状態を確認(メディカルチェック等)し、必要に応じて医師への受診を勧める
  3. c胸痛やめまいを訴えても予定どおり運動を続行させる
  4. d参加者の個人情報を本人の同意なく他者に共有する
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正解:b. 運動開始前に健康状態を確認(メディカルチェック等)し、必要に応じて医師への受診を勧める

安全な運動指導には、開始前の問診・メディカルチェックによるリスク把握が不可欠で、リスクが高い場合は医師の判断を仰ぐべきである。運動中に胸痛・めまい等の症状が出た際は直ちに中止し、個人情報は適切に保護するなど、職業倫理に基づく対応が求められる。

25 健康づくり・生活習慣病

健康日本21(第三次)において、健康寿命の延伸とともに重要な基本方針として掲げられているものはどれか。

  1. a医療費の総額抑制を最優先目標とする
  2. b健康格差の縮小
  3. c全国民の運動部活動への加入
  4. dサプリメント摂取の普及
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正解:b. 健康格差の縮小

健康日本21(第三次)は「健康寿命の延伸」と「健康格差の縮小」を全体目標として掲げている。健康格差とは地域や社会経済状況の違いによる健康状態の差を指し、その縮小が施策の柱である。

26 健康づくり・生活習慣病

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」で、成人に推奨されている1日の歩数のおおよその目安はどれか。

  1. a約3,000歩
  2. b約8,000歩
  3. c約15,000歩
  4. d約20,000歩
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正解:b. 約8,000歩

同ガイドでは成人に1日8,000歩以上が目安として示されている(歩行などの3メッツ以上の身体活動を1日約60分行うことに相当)。高齢者では1日約6,000歩が目安とされ、年代に応じた基準が設定されている。

27 健康づくり・生活習慣病

運動習慣の定着を促す行動科学において、対象者がまだ運動するつもりがない段階を表す行動変容ステージはどれか。

  1. a前熟考期(無関心期)
  2. b実行期
  3. c維持期
  4. d準備期
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正解:a. 前熟考期(無関心期)

トランスセオレティカルモデル(行動変容ステージモデル)では、6か月以内に行動を変えるつもりがない段階を前熟考期(無関心期)と呼ぶ。この段階では情報提供など意識づけの働きかけが有効で、運動指導は段階に応じて進めることが重要である。

28 健康づくり・生活習慣病

高齢者のフレイル予防において、特に重視される運動と栄養の組み合わせとして最も適切なものはどれか。

  1. a有酸素運動のみを長時間行い、たんぱく質は制限する
  2. bレジスタンス運動と十分なたんぱく質摂取を組み合わせる
  3. c安静を保ち食事量を全体的に減らす
  4. d高強度の競技的トレーニングを毎日行う
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正解:b. レジスタンス運動と十分なたんぱく質摂取を組み合わせる

フレイルやサルコペニア(加齢性の筋量・筋力低下)の予防には、筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動と、筋たんぱく合成の材料となる十分なたんぱく質摂取の併用が有効とされる。過度な食事制限はかえって筋量低下を招くため避ける。

29 健康づくり・生活習慣病

メタボリックシンドロームの診断において、必須項目とされている指標はどれか。

  1. a空腹時血糖値
  2. b内臓脂肪蓄積(ウエスト周囲径)
  3. c血清尿酸値
  4. d安静時心拍数
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正解:b. 内臓脂肪蓄積(ウエスト周囲径)

日本の診断基準では内臓脂肪蓄積を反映するウエスト周囲径(男性85cm以上、女性90cm以上)が必須項目であり、これに加えて血圧・血糖・脂質のうち2項目以上が基準を満たすと診断される。内臓脂肪の蓄積が病態の基盤となる点が特徴である。

30 健康づくり・生活習慣病

特定健康診査・特定保健指導の主たる目的として最も適切なものはどれか。

  1. aがんの早期発見
  2. bメタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の予防
  3. c感染症の集団免疫の獲得
  4. d高齢者の介護度の認定
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正解:b. メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の予防

特定健診・特定保健指導は40〜74歳を対象に、メタボリックシンドロームに着目して生活習慣病を予防することを目的とする。リスクに応じて「動機づけ支援」「積極的支援」に階層化され、運動指導もその一環として行われる。

31 健康づくり・生活習慣病

身体活動の強度を表す「メッツ(METs)」の基準として正しいものはどれか。

  1. a睡眠時の代謝量を1メッツとする
  2. b安静座位時の代謝量を1メッツとする
  3. c全力疾走時の代謝量を1メッツとする
  4. d1時間あたりの消費カロリーを示す単位である
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正解:b. 安静座位時の代謝量を1メッツとする

メッツは安静座位時のエネルギー消費量を1としたときの何倍に相当するかで身体活動の強度を表す指標である。普通歩行は約3メッツで、強度(メッツ)に時間(時)を掛けた「メッツ・時」が身体活動量の指標として用いられる。

32 健康づくり・生活習慣病

地域における健康づくり施策で重視される「ポピュレーションアプローチ」の説明として最も適切なものはどれか。

  1. a高リスク者を選び出して集中的に介入する方法
  2. b集団全体に働きかけて全体のリスクを下げる方法
  3. c重症患者を病院で治療する方法
  4. d個人の遺伝子検査に基づき投薬する方法
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正解:b. 集団全体に働きかけて全体のリスクを下げる方法

ポピュレーションアプローチは集団全体に働きかけ、リスク分布全体を好ましい方向へずらすことで集団全体の疾病を減らす方法である。一方、高リスク者に絞って介入するのはハイリスクアプローチであり、両者を組み合わせることが効果的とされる。

33 健康づくり・生活習慣病

運動指導において、生活活動全体の中で「座っている時間(座位行動)」が長いことのリスクとして、近年の身体活動ガイドが特に注意を促している点はどれか。

  1. a座位時間が長くても運動さえすれば健康への影響はない
  2. b座りっぱなしの時間が長いこと自体が健康リスクとなりうる
  3. c座位時間は筋力向上に直接寄与する
  4. d座位行動の評価は身体活動量と無関係である
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正解:b. 座りっぱなしの時間が長いこと自体が健康リスクとなりうる

近年のガイドでは、まとまった運動とは別に、座りっぱなし(座位行動)の時間が長いこと自体が生活習慣病などのリスクを高めうると指摘し、こまめに立ち上がり身体を動かすことを推奨している。日常の中で座位を中断する工夫が重要とされる。

34 健康づくり・生活習慣病

健康づくりのための運動プログラムを作成する際の一般的な手順として、最も適切な流れはどれか。

  1. aいきなり高強度運動から開始し、後で評価する
  2. bメディカルチェック・体力測定による評価の後、目標設定とプログラム作成を行う
  3. c対象者の希望のみでプログラムを決め評価は行わない
  4. dプログラム終了後に初めて健康状態を確認する
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正解:b. メディカルチェック・体力測定による評価の後、目標設定とプログラム作成を行う

運動プログラムは、まずメディカルチェックや体力測定で対象者の状態を評価(アセスメント)し、それに基づいて目標を設定してプログラムを作成・実施し、再評価するという流れが基本である。安全性確保のため事前評価は不可欠である。

35 健康づくり・生活習慣病

運動の原則のうち「過負荷(オーバーロード)の原則」の説明として正しいものはどれか。

  1. a日常生活より強い負荷を与えることで体力が向上する
  2. b毎回まったく同じ負荷を続けることで効果が高まる
  3. c負荷を一切かけずに休養するほど効果が出る
  4. d全身ではなく一部位だけを鍛えれば全身が向上する
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正解:a. 日常生活より強い負荷を与えることで体力が向上する

過負荷の原則とは、日常生活で受けている以上の負荷(刺激)を身体に与えることで初めて機能の向上が得られるという原則である。体力の向上に応じて負荷を段階的に高めていく漸進性の原則と合わせて適用される。

36 健康づくり・生活習慣病

高血圧の予防・改善を目的とした運動として、一般に最も推奨される運動様式はどれか。

  1. a短時間の最大努力での無酸素運動
  2. bウォーキングなどの中等度の有酸素運動
  3. c息を止めて行う高強度のレジスタンス運動
  4. d運動はせず安静を最優先する
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正解:b. ウォーキングなどの中等度の有酸素運動

高血圧の予防・改善には、ウォーキングなど中等度の有酸素運動を継続的に行うことが推奨される。息を止めて力む(怒責=バルサルバ)動作は急激な血圧上昇を招くため、特に高血圧者では避けるよう指導することが重要である。

37 健康づくり・生活習慣病

健康運動実践指導者が指導の対象とする中心的な集団として、最も適切なものはどれか。

  1. a集中治療を要する重症の入院患者
  2. b健康な人および軽度の生活習慣病リスクを持つ人
  3. c高度な記録更新を目指すトップアスリート
  4. d手術直後の急性期リハビリ対象者
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正解:b. 健康な人および軽度の生活習慣病リスクを持つ人

健康運動実践指導者は、健康づくりのための運動を安全かつ効果的に実践指導する専門職であり、健康な人や軽度のリスクを持つ人を主な対象とする。医学的管理が必要な対象は医師や健康運動指導士、医療職と連携して対応するのが原則である。

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