問1運動処方の基本要素「FITT」が示す4つの要素の組み合わせとして正しいものはどれか。
- a頻度・強度・時間・種類
- b負荷・速度・回数・距離
- c柔軟性・体力・トレーニング・技術
- d姿勢・呼吸・反復・休息
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正解:a. 頻度・強度・時間・種類
FITTは Frequency(頻度)・Intensity(強度)・Time(時間)・Type(種類)の頭文字であり、運動処方を構成する基本要素である。近年はこれに Volume(量)と Progression(漸進性)を加えた FITT-VP として整理される。
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問2運動中に冠動脈疾患などのリスクを評価する際、最も基本的かつ重要な禁忌の判断指標となるのはどれか。
- a握力の左右差
- b起床時の体温
- c体脂肪率の高さ
- d安静時または運動中の胸痛・狭心症症状
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正解:d. 安静時または運動中の胸痛・狭心症症状
不安定狭心症や運動中の胸痛・心電図異常は運動の絶対的禁忌に該当し、運動を中止して医療的評価が必要となる。胸部症状は心筋虚血を示す重要なサインであり、リスク層別化の中核をなす。
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問3運動強度の指標として用いられる「予測最大心拍数」の簡易推定式として最も一般的なものはどれか。
- a180+年齢
- b220-年齢
- c200-年齢
- d年齢×2
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正解:b. 220-年齢
予測最大心拍数は「220-年齢(拍/分)」で簡便に推定され、目標心拍数の設定に広く用いられる。より精密にはカルボーネン法(予備心拍数法)で安静時心拍数を考慮して目標心拍数を算出する。
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問4カルボーネン法(予備心拍数法)で目標心拍数を求める計算式として正しいものはどれか。
- a(最大心拍数-安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数
- b最大心拍数×運動強度(%)
- c(最大心拍数+安静時心拍数)×運動強度(%)
- d安静時心拍数×運動強度(%)+最大心拍数
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正解:a. (最大心拍数-安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数
カルボーネン法では予備心拍数(最大心拍数-安静時心拍数)に目標とする運動強度を掛け、安静時心拍数を加える。安静時心拍数を考慮するため、単純な最大心拍数比よりも個人の体力に即した強度設定ができる。
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問5主観的運動強度を評価するボルグ・スケール(原法、6~20)で「ややきつい」に相当し、有酸素運動の目安とされる数値はおおむねどれか。
- a9~10
- b19~20
- c17~18
- d11~13
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正解:d. 11~13
ボルグ・スケール(6~20)では13前後が「ややきつい」に相当し、中等度の有酸素運動の目安とされる。原法の数値を約10倍するとおおよその心拍数に対応するよう設計されている。
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問6高血圧者への運動指導において、一般に推奨される運動様式と注意点の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
- a最大強度の無酸素運動を中心に行う
- b中等度の有酸素運動を主体とする
- c水分摂取を制限して行う
- d運動前の血圧測定は不要である
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正解:b. 中等度の有酸素運動を主体とする
高血圧者には中等度の有酸素運動が降圧効果をもたらし第一に推奨される。強い等尺性運動や息こらえ(バルサルバ手技)は急激な血圧上昇を招くため避け、運動前後の血圧確認が重要である。
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問72型糖尿病でインスリンや経口血糖降下薬を使用している人が運動を行う際、特に注意すべき急性の有害事象はどれか。
- a代謝性アルカローシス
- b高ナトリウム血症
- c高カルシウム血症
- d運動中・運動後の低血糖
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正解:d. 運動中・運動後の低血糖
インスリンやスルホニル尿素薬の使用者では運動による糖利用亢進で低血糖が起こりやすく、運動中だけでなく運動後数時間~翌日にも遅発性低血糖が生じうる。補食やタイミングの調整、血糖モニタリングが必要である。
この問題のページ:糖尿病治療薬使用者の運動時低血糖 →
問8運動負荷試験を中止すべき指標(中止基準)として最も適切なものはどれか。
- a収縮期血圧が低下すること
- b呼吸数が増加すること
- c発汗が増えること
- d運動強度の上昇に伴い心拍数が増加すること
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正解:a. 収縮期血圧が低下すること
運動強度を上げても収縮期血圧が低下する反応は心拍出量の低下を示唆し、胸痛・著明な心電図変化などとともに運動負荷試験の中止基準となる。心拍数増加・発汗・呼吸増加は運動に対する正常な生理反応である。
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問9健康づくりのための身体活動として、成人に推奨される中等度有酸素運動の目安として最も広く用いられている量はどれか。
- a週に約150分以上
- b週に約500分
- c週に約10分
- d週に約60分
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正解:a. 週に約150分以上
WHOや各国ガイドラインは成人に対し中等度有酸素運動を週150分以上(または高強度75分以上)行うことを推奨している。これに加え、週2回以上の筋力トレーニングの併用が望ましいとされる。
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問10虚血性心疾患の既往者などに対する運動プログラムで、安全のために特に重視される構成要素はどれか。
- a最初から高強度で開始する
- b十分なウォームアップとクールダウンを設ける
- cウォームアップとクールダウンを省略して時間を短縮する
- d運動後すぐに安静臥位をとり立ち上がらない
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正解:b. 十分なウォームアップとクールダウンを設ける
心疾患者では急な強度変化が不整脈や血圧変動を招くため、十分なウォームアップとクールダウンにより心血管系を緩やかに適応させることが重要である。強度は低めから漸進的に高め、運動後は徐々に整理運動を行う。
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問11高齢者への運動処方において、転倒予防の観点から特に組み入れることが推奨される運動要素はどれか。
- a息こらえを伴う等尺性運動の長時間継続
- b完全な安静と運動回避
- c最大筋力を競う高強度筋トレのみ
- dバランス運動と筋力トレーニング
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正解:d. バランス運動と筋力トレーニング
高齢者の転倒予防には下肢を中心とした筋力トレーニングとバランス運動の併用が有効とされ、ガイドラインでも推奨されている。有酸素運動や柔軟性運動も加え、無理のない漸進的な負荷設定を行う。
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問12運動を行ってはならない「絶対的禁忌」に最も該当するのはどれか。
- a急性心筋梗塞の発症直後(急性期)
- bコントロール良好な軽症高血圧
- c運動経験が少ない
- d軽度の筋肉痛がある
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正解:a. 急性心筋梗塞の発症直後(急性期)
急性心筋梗塞の発症直後や不安定狭心症、コントロール不良の重症不整脈などは運動の絶対的禁忌であり、医療的安定化が優先される。軽度の筋肉痛や運動未経験、良好に管理された軽症高血圧は運動を妨げる絶対的禁忌ではない。
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問13運動負荷試験を直ちに中止すべき「絶対的中止基準」として最も適切なものはどれか。
- a心拍数の漸増
- b運動に伴う収縮期血圧の上昇
- c軽度の下肢疲労感の訴え
- d収縮期血圧低下と虚血兆候
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正解:d. 収縮期血圧低下と虚血兆候
運動強度を上げているのに収縮期血圧が低下し、心筋虚血の兆候(狭心痛・ST低下など)を伴う場合は、心拍出量低下を示す危険な所見であり絶対的中止基準にあたる。運動に伴う血圧・心拍数の上昇や軽度の疲労感は正常な生理反応である。
この問題のページ:運動負荷試験の絶対的中止基準 →
問14心臓リハビリテーションなどで用いられる運動強度の指標で、「ややきつい」に相当する自覚的運動強度(ボルグ・スケール、6〜20)の値はどれか。
- a11(楽である)
- b13(ややきつい)
- c9(かなり楽である)
- d17(かなりきつい)
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正解:b. 13(ややきつい)
ボルグ・スケール(RPE、6〜20)では13が「ややきつい」に相当し、運動処方で目安とされる中等度強度(おおむね嫌気性代謝閾値前後)に対応する。スケールの値を約10倍するとおおよその心拍数の目安になるとされる。
この問題のページ:ボルグスケール13が示す自覚的運動強度 →
問15β遮断薬を服用している人に運動処方を行う際の注意点として正しいものはどれか。
- a血圧が必ず上昇するため運動は禁忌である
- b運動時心拍数が過剰に上昇するため強度を低く見積もる必要がある
- c心拍数のみで強度を設定すると過大評価しやすい
- d心拍数に影響しないため通常どおり心拍数で強度設定してよい
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正解:c. 心拍数のみで強度を設定すると過大評価しやすい
β遮断薬は運動時の心拍数上昇を抑えるため、目標心拍数を通常式で設定すると実際より高強度の運動を課してしまう恐れがある。このため自覚的運動強度(ボルグ・スケール)の併用や、運動負荷試験に基づく強度設定が推奨される。
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問16運動の「絶対的禁忌」に最も該当するものはどれか。
- a軽度の貧血
- b安定した慢性腰痛
- cコントロール良好な高血圧
- d不安定狭心症
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正解:d. 不安定狭心症
コントロールされていない不安定狭心症は、運動により急性冠症候群を誘発する危険が高く、運動の絶対的禁忌に該当する。コントロール良好な高血圧や安定した慢性腰痛などは、適切な配慮のもとで運動が可能である。
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問17糖尿病でインスリンや経口血糖降下薬(スルホニル尿素薬など)を使用している人が運動を行う際、最も注意すべき急性合併症はどれか。
- a高カルシウム血症
- b運動誘発性低血糖
- c代謝性アルカローシス
- d高血糖性昏睡
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正解:b. 運動誘発性低血糖
インスリンやスルホニル尿素薬は血糖を下げる作用があり、運動による糖利用の亢進と相まって運動中・運動後の低血糖を起こしやすい。空腹時を避ける、補食を準備する、運動量に応じた薬剤・食事の調整を行うなどの配慮が必要である。
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問18気管支喘息のある人への運動指導で適切なものはどれか。
- a寒冷乾燥した空気の中での激しい運動を推奨する
- b発作中でも運動を継続させる
- c十分なウォーミングアップを行う
- d運動はすべて禁忌である
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正解:c. 十分なウォーミングアップを行う
喘息があっても適切な管理下で運動は可能であり、十分なウォーミングアップや処方薬(短時間作用性β2刺激薬など)の活用で運動誘発性喘息を予防できる。一方で寒冷乾燥した空気は発作を誘発しやすく、発作中の運動継続は避けるべきである。
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問19変形性膝関節症のある中高年者への運動処方として最も適切なものはどれか。
- a痛みが強くても可動域いっぱいの運動を毎日強行する
- b下肢の運動は一切行わず安静を保つ
- c膝への衝撃が大きいジャンプ運動を中心に行う
- d大腿四頭筋の筋力強化や水中運動を取り入れる
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正解:d. 大腿四頭筋の筋力強化や水中運動を取り入れる
変形性膝関節症では膝を支える大腿四頭筋の筋力強化や、浮力で関節負担を軽減できる水中運動が推奨される。ジャンプなど高衝撃の運動や痛みを我慢した過度の運動は症状を悪化させ、一方で完全な安静は筋力低下を招き逆効果である。
この問題のページ:変形性膝関節症への運動処方 →
問20運動負荷試験中に見られる心拍応答の異常として「変時性不全(chronotropic incompetence)」を最もよく表すものはどれか。
- a運動強度の増加に対して心拍数が十分に上昇しない
- b運動に伴い心拍数が直線的に増加する
- c運動後に心拍数が速やかに低下する
- d安静時から心拍数が異常に高い
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正解:a. 運動強度の増加に対して心拍数が十分に上昇しない
変時性不全とは、運動による負荷の増大に対して心拍数が十分に増加できない状態で、予測最大心拍数に到達できないことが特徴である。運動後に心拍数が速やかに低下するのは正常な自律神経回復反応であり、異常ではない。
この問題のページ:変時性不全が示す心拍応答異常 →
問21健康な成人に対する有酸素運動の一般的な処方として、FITTの原則に沿った中等度強度の運動頻度・時間の目安として最も適切なものはどれか。
- a週5日以上1日30分
- b高強度のみを毎日2時間
- c月1回・60分程度
- d週1回・10分程度
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正解:a. 週5日以上1日30分
健康増進のための有酸素運動は、中等度強度を週5日以上、1日合計30分程度(週あたり150分以上)が広く推奨される標準的な目安である。FITTとは頻度・強度・時間・種類を指し、対象者の体力に応じて漸進的に設定する。
この問題のページ:FITTの原則による有酸素運動の頻度時間 →
問22レジスタンス(筋力)運動を高血圧者に指導する際の注意点として最も適切なものはどれか。
- a最大筋力に近い高負荷を毎回行わせる
- b息を止めて力む(バルサルバ手技を伴う)動作を推奨する
- c息を止めず呼吸を続け、過度な高負荷を避ける
- d血圧は運動と無関係なので配慮は不要である
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正解:c. 息を止めず呼吸を続け、過度な高負荷を避ける
息を止めて力むバルサルバ手技は胸腔内圧を高め、血圧を急激に上昇させるため高血圧者では避けるべきである。呼吸を止めずに行い、過度な高負荷を避けて中等度の負荷で反復するレジスタンス運動が安全である。
この問題のページ:高血圧者へのレジスタンス運動の注意点 →
問23運動を中止・中断すべき「警告症状」として最も適切なものはどれか。
- a運動に伴う自然な呼吸数の増加
- b運動中の軽い発汗
- c胸痛・強いめまい・冷汗・著しい息切れの出現
- d運動後の心地よい疲労感
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正解:c. 胸痛・強いめまい・冷汗・著しい息切れの出現
胸痛、強いめまい、冷汗、著しい息切れは心血管系の異常を示唆する危険なサインであり、ただちに運動を中止し医療的対応を考慮すべきである。発汗や呼吸数の増加、運動後の心地よい疲労感は運動に対する正常な反応である。
この問題のページ:運動中止を要する警告症状 →
問24運動プログラムにおいて、準備運動(ウォーミングアップ)の主な目的として最も適切なものはどれか。
- a主運動の前に疲労を蓄積させる
- b発汗を抑えてエネルギー消費を最小化する
- cできるだけ短時間で最大強度に達して心拍数を急上昇させる
- d筋温・体温を上げ、心血管系を徐々に運動に適応させる
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正解:d. 筋温・体温を上げ、心血管系を徐々に運動に適応させる
ウォーミングアップは筋温・体温を高めて筋や関節を運動に備えさせ、心血管系を緩やかに適応させることで、外傷や運動開始直後の不整脈・虚血のリスクを軽減する。いきなり最大強度に達することはむしろ心血管事故の危険を高める。
この問題のページ:ウォーミングアップの主な目的 →
問25β遮断薬を服用している患者の運動処方において、運動強度の指標として心拍数を用いる際の注意点として最も適切なものはどれか。
- a心拍数は薬剤の影響を受けないため、通常どおり予測最大心拍数で処方できる
- b心拍数が一定に固定されるため、心拍数を強度指標として最も優先すべきである
- c安静時・運動時とも心拍数が抑制されるため、自覚的運動強度(RPE)の併用が有用である
- d運動時の心拍数が過剰に上昇するため、目標心拍数を低めに設定する
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正解:c. 安静時・運動時とも心拍数が抑制されるため、自覚的運動強度(RPE)の併用が有用である
β遮断薬は心拍数を全体的に抑制するため、予測最大心拍数や目標心拍数の設定が不正確になりやすい。このためボルグスケールなどの自覚的運動強度(RPE)を併用して強度を管理することが推奨される。
この問題のページ:β遮断薬服用者へのRPE併用による強度設定 →
問26メッツ(METs)を用いた運動処方に関する記述として正しいものはどれか。
- a1メッツは約7.0mL/kg/分の酸素摂取量に相当する
- b1メッツは最大運動時の酸素摂取量を表す
- cメッツは体重に依存しないため消費エネルギー計算には使えない
- d1メッツは安静座位時の酸素摂取量で約3.5mL/kg/分
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正解:d. 1メッツは安静座位時の酸素摂取量で約3.5mL/kg/分
1メッツは安静座位時の酸素摂取量を基準とし、約3.5mL/kg/分に相当する。運動の強度をメッツで表すことで、消費エネルギー(メッツ×時間×体重から概算)や運動処方の標準化が可能となる。
この問題のページ:1メッツが示す安静時酸素摂取量 →
問272型糖尿病患者に対する運動療法の効果と注意点に関する記述として正しいものはどれか。
- a運動は常に血糖を上昇させるため、糖尿病患者には禁忌である
- b運動は血糖値を改善するが、血糖降下薬使用者は低血糖に注意する
- c運動は血糖値に影響しないため、食事療法のみで管理すべきである
- d増殖性網膜症があっても高強度の無酸素運動を積極的に行うべきである
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正解:b. 運動は血糖値を改善するが、血糖降下薬使用者は低血糖に注意する
有酸素運動と筋力トレーニングはインスリン感受性を高め血糖コントロールを改善する。一方、インスリンや経口血糖降下薬を使用している患者では運動中・運動後の低血糖に注意が必要であり、増殖性網膜症では眼内出血リスクから高強度運動を避ける。
この問題のページ:2型糖尿病患者の運動療法と低血糖注意 →
問28高血圧患者に対する運動処方として最も適切なものはどれか。
- a血圧を下げるため、息を止めて行う高負荷の等尺性運動を主体にする
- b安静時血圧が180/110mmHg以上でも積極的に高強度運動を行う
- c有酸素運動は血圧を上げるため避け、ウォーミングアップも行わない
- d中等度の有酸素運動を中心とし、強い息こらえを伴う高強度のレジスタンス運動は避ける
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正解:d. 中等度の有酸素運動を中心とし、強い息こらえを伴う高強度のレジスタンス運動は避ける
高血圧の管理には中等度の有酸素運動が降圧効果をもたらし推奨される。バルサルバ手技(息こらえ)を伴う高強度レジスタンス運動は血圧を急上昇させるため避け、コントロール不良の高血圧では運動開始前の血圧管理が必要である。
この問題のページ:高血圧患者に適した運動処方の内容 →
問29慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の運動療法に関する記述として正しいものはどれか。
- a呼吸リハビリテーションの一環として運動耐容能の改善を目的とする
- b運動は肺機能(FEV1)そのものを正常化させることが主目的である
- c呼吸困難があるため運動は一切行わず安静を保つべきである
- d低酸素血症があっても酸素投与は禁忌で、運動を高強度で行う
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正解:a. 呼吸リハビリテーションの一環として運動耐容能の改善を目的とする
COPDに対する運動療法は呼吸リハビリテーションの中心であり、運動耐容能やQOLの改善を目的とする。肺機能そのものは大きく変わらないが、口すぼめ呼吸や必要時の酸素投与を併用し、安全に運動を継続することが重要である。
この問題のページ:COPD患者の運動療法における留意点 →
問30変形性膝関節症の患者に対する運動指導として最も適切なものはどれか。
- a痛みがあっても膝に高い衝撃をかけるジャンプ運動を積極的に行う
- b片脚に過度な体重をかけた深いスクワットを毎日反復させる
- c膝を動かすと悪化するため、完全に安静を保ち運動は禁止する
- d大腿四頭筋の筋力強化や、水中運動・自転車などを取り入れる
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正解:d. 大腿四頭筋の筋力強化や、水中運動・自転車などを取り入れる
変形性膝関節症では大腿四頭筋の筋力強化が膝関節の安定化と症状改善に有効である。水中運動や自転車エルゴメータなど関節への荷重負担の少ない運動が推奨され、高衝撃運動や過度な負荷は避ける。
この問題のページ:変形性膝関節症患者への運動指導 →
問31心筋梗塞後の回復期(回復期II相)心臓リハビリテーションにおける運動処方の考え方として正しいものはどれか。
- a運動負荷試験に基づき中等度以下の運動を進める
- b運動は再発リスクを高めるため一切行わない
- c発症直後から自己判断で最大強度の運動を開始する
- d自覚症状のみで判断し、医学的評価は不要である
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正解:a. 運動負荷試験に基づき中等度以下の運動を進める
心筋梗塞後の心臓リハビリテーションでは、運動負荷試験などによる客観的評価に基づき安全な運動強度を設定し、中等度以下の有酸素運動を段階的に進める。これにより運動耐容能の改善と再発予防、QOL向上が期待される。
この問題のページ:心筋梗塞後回復期の心臓リハビリ運動処方 →
問32運動処方における運動の相対的禁忌に該当するものとして最も適切なものはどれか。
- a医師の評価を受けた安定狭心症のない健常高齢者
- b健康で無症状の中年者が初めて有酸素運動を始める場合
- cコントロール不良の頻脈性不整脈や中等度の弁膜症
- d安定した軽症高血圧で良好にコントロールされている状態
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正解:c. コントロール不良の頻脈性不整脈や中等度の弁膜症
コントロール不良の不整脈や中等度の弁膜症は、状態によって運動が危険となりうる相対的禁忌に該当し、慎重な評価のうえで運動の可否を判断する。一方、急性心筋梗塞直後や不安定狭心症、コントロール不良の重症心不全などは絶対的禁忌である。
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問33腎疾患(慢性腎臓病)患者に対する運動療法に関する記述として正しいものはどれか。
- a適度な運動が推奨されるが、病態に応じて強度を調整する
- b透析患者には運動療法は一切適用できない
- c脱水を促すため、運動前後の水分管理は不要である
- d腎機能を悪化させるため、いかなる運動も一律に禁忌である
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正解:a. 適度な運動が推奨されるが、病態に応じて強度を調整する
従来は安静が重視されたが、近年は慢性腎臓病でも適度な運動が心血管リスク低減やQOL改善に有用とされ推奨される。ただし病態に応じて強度を調整し、透析患者でも透析中の運動などが行われる一方、過度な運動や脱水には注意が必要である。
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問34運動誘発性気管支れん縮(運動誘発喘息)を有する人への運動指導として最も適切なものはどれか。
- a乾燥した冷気の中での激しい運動を積極的に勧める
- bウォーミングアップは発作を誘発するため省略する
- c十分なウォーミングアップと気管支拡張薬の使用
- d発作予防のため運動を完全に禁止する
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正解:c. 十分なウォーミングアップと気管支拡張薬の使用
運動誘発性気管支れん縮では、十分なウォーミングアップにより発作が起こりにくくなり、必要に応じて医師の指示のもと運動前に気管支拡張薬を用いる。冷たく乾燥した空気や急激な高強度運動は発作を誘発しやすいため避ける配慮が必要である。
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問35肥満者に対する運動処方の基本的な考え方として最も適切なものはどれか。
- a体重が重いほど高衝撃のジャンプ運動を多く取り入れるべきである
- b短期間で体重を減らすため、毎日きわめて高強度の運動のみを行わせる
- c運動より絶食を優先し、食事制限のみで対応すべきである
- d関節への負担に配慮し、中等度の有酸素運動と食事療法を併用する
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正解:d. 関節への負担に配慮し、中等度の有酸素運動と食事療法を併用する
肥満者では膝・腰など関節への負担を考慮し、ウォーキングや水中運動など中等度で長く続けられる有酸素運動が基本となる。減量には運動だけでなく食事療法との併用が効果的であり、高衝撃運動は障害リスクから避ける。
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問36高齢者の運動処方において転倒予防の観点から特に重視すべき要素として最も適切なものはどれか。
- a筋力は加齢で改善できないため筋力トレーニングは行わない
- b柔軟性は転倒と無関係のため一切行わない
- c持久力のみを高める長距離走を最優先に行う
- dバランス能力や下肢筋力を高める運動を取り入れる
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正解:d. バランス能力や下肢筋力を高める運動を取り入れる
高齢者の転倒予防には、バランストレーニングと下肢筋力強化が特に有効である。加齢に伴うサルコペニア対策としてレジスタンス運動も重要であり、柔軟性運動も含めた多面的なプログラムが推奨される。
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問37健康運動指導士が運動指導を行ううえでの職業倫理・安全管理として最も適切なものはどれか。
- a対象者が不調を訴えても運動を予定どおり継続させることを最優先する
- b医師など医療職と連携し、自らの業務範囲を超える判断は行わない
- c個人の健康情報は指導に役立つため自由に第三者と共有してよい
- d医学的診断や薬剤の変更も含め、すべて指導士が単独で判断してよい
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正解:b. 医師など医療職と連携し、自らの業務範囲を超える判断は行わない
健康運動指導士は対象者の健康状態を適切に把握し、リスクに応じて医師等の医療職と連携することが求められる。診断や治療方針の決定は医師の業務であり、指導士は自らの業務範囲を守るとともに、個人情報の保護にも配慮する職業倫理が求められる。
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