問1 運動生理学
最大酸素摂取量(VO2max)に関する記述として正しいものはどれか。
- a性別・年齢にかかわらず一定で、トレーニングしても変化しない
- b持久的トレーニングによって増加し、有酸素能力の代表的指標である
- c安静時の酸素摂取量とほぼ同じ値である
- d運動強度を上げると無制限に増加し続ける
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正解:b. 持久的トレーニングによって増加し、有酸素能力の代表的指標である
VO2maxは単位時間あたりに体内に取り込める酸素の最大量で、全身持久力(有酸素能力)を最もよく表す指標である。持久的トレーニングにより心拍出量や末梢の酸素利用能が高まり増加する。加齢で低下し、性差もある。
問2 運動生理学
持久的(有酸素)トレーニングによる心臓の長期的適応として最も適切なものはどれか。
- a最大心拍数が著しく増加する
- b安静時心拍数が低下し、1回拍出量が増加する
- c安静時血圧が大幅に上昇する
- d1回拍出量が減少する
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正解:b. 安静時心拍数が低下し、1回拍出量が増加する
持久的トレーニングでは心室容積の増大などにより1回拍出量が増加し、同じ心拍出量を少ない心拍数で得られるため安静時心拍数(徐脈傾向)が低下する。最大心拍数は主に加齢で決まりトレーニングではほとんど変わらない。
問3 運動生理学
高強度・短時間の運動で主に利用されるエネルギー供給機構はどれか。
- a有酸素系(酸化系)
- bATP-CP系(非乳酸性機構)
- c脂肪酸のβ酸化
- dクエン酸回路
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正解:b. ATP-CP系(非乳酸性機構)
数秒程度の最大努力の運動では、筋内のATPとクレアチンリン酸(CP)を用いるATP-CP系が主に働く。これは酸素を必要とせず最も速くATPを供給できるが、貯蔵量が少なく持続時間は短い。
問4 運動生理学
運動中の骨格筋への血流配分の変化として正しいものはどれか。
- a活動筋への血流配分が増加し、内臓への血流配分は減少する
- b活動筋への血流は減少する
- c全身どの臓器でも血流配分は変化しない
- d皮膚血流は運動初期から大幅に減少する
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正解:a. 活動筋への血流配分が増加し、内臓への血流配分は減少する
運動時には交感神経活動と局所の血管拡張により、活動筋への血流が大きく増加する一方、消化器など内臓や非活動部位への血流配分は相対的に減少する(血流再配分)。これにより酸素や基質を活動筋へ優先的に供給する。
問5 運動生理学
乳酸性作業閾値(LT/AT)に関する説明として正しいものはどれか。
- a最大心拍数に達した時点を指す
- b運動強度の増加に伴い血中乳酸濃度が急増し始める点である
- c安静時の乳酸濃度と同じ値である
- d脂肪のみがエネルギー源となる強度を指す
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正解:b. 運動強度の増加に伴い血中乳酸濃度が急増し始める点である
乳酸性作業閾値は、漸増運動で血中乳酸が安静レベルから急激に増え始める運動強度を指す。これより上では乳酸の産生が除去を上回る。持久的トレーニングによりLTはより高い強度側へ移動し、持久力向上の指標となる。
問6 運動生理学
1回換気量と呼吸数に関して、運動強度を高めていったときの換気量増加の特徴として正しいものはどれか。
- a低〜中強度では主に1回換気量の増加で、高強度ではさらに呼吸数の増加が加わる
- b換気量は運動強度に関係なく一定である
- c高強度でも呼吸数は安静時のまま変化しない
- d1回換気量は運動開始直後に最大に達し、その後は減少する
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正解:a. 低〜中強度では主に1回換気量の増加で、高強度ではさらに呼吸数の増加が加わる
運動による分時換気量の増加は、低〜中強度ではおもに1回換気量の増大によるが、強度が高まると1回換気量だけでは追いつかず呼吸数の増加が加わる。両者の積である分時換気量は運動強度に応じて増大する。
問7 運動生理学
レジスタンス(筋力)トレーニングの初期に筋力が向上する主な要因はどれか。
- a筋線維数の増加(過形成)
- b神経系の適応(動員運動単位や発火頻度の増加)
- c毛細血管密度の減少
- dミトコンドリア量の急激な減少
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正解:b. 神経系の適応(動員運動単位や発火頻度の増加)
筋力トレーニング開始後の数週間における筋力向上は、筋肥大よりも先に運動単位の動員増加や発火頻度の上昇など神経系の適応によって生じることが多い。筋横断面積の増大(肥大)はその後より顕著になる。
問8 運動生理学
運動時の体温調節における主要な熱放散機構として、暑熱下の運動で最も重要なものはどれか。
- aふるえ熱産生
- b発汗による蒸発
- c代謝の低下
- d末梢血管の収縮
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正解:b. 発汗による蒸発
運動で産生された熱を放散するため、暑熱環境では汗の蒸発が最も重要な放熱機構となる。皮膚血管拡張による熱の体表への運搬と発汗の蒸発で体温上昇を抑える。脱水は発汗機能と体温調節を妨げるため水分補給が重要である。
問9 運動生理学
長時間の有酸素運動中、運動の経過とともに脂質と糖質の利用に関する一般的な傾向として正しいものはどれか。
- a運動強度が低〜中等度で長時間になるほど脂質の利用割合が高まる
- b高強度になるほど脂質のみが使われる
- c運動中はタンパク質が主要なエネルギー源となる
- d強度に関係なく常に糖質のみが使われる
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正解:a. 運動強度が低〜中等度で長時間になるほど脂質の利用割合が高まる
相対的に低〜中等度の強度で長時間運動するほど、エネルギー基質として脂質(脂肪酸)の利用割合が高まる。一方、運動強度が高いほど糖質(グリコーゲン)依存が高まる。基質の利用は強度と時間によって変化する。
問10 運動生理学
1回拍出量・心拍数・心拍出量の関係として正しいものはどれか。
- a心拍出量=1回拍出量×心拍数
- b心拍出量=1回拍出量÷心拍数
- c心拍出量=心拍数−1回拍出量
- d心拍出量は心拍数のみで決まり1回拍出量は無関係
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正解:a. 心拍出量=1回拍出量×心拍数
心拍出量(1分間に心臓が送り出す血液量)は、1回拍出量と心拍数の積で表される。運動時にはこの両者が増加することで心拍出量が高まり、活動筋への酸素供給が増える。
問11 運動生理学
持久的トレーニングによる骨格筋の末梢適応として正しいものはどれか。
- aミトコンドリアの量・酸化系酵素活性および毛細血管密度が増加する
- b毛細血管密度が減少する
- cミトコンドリアが消失する
- d酸化系酵素活性が低下する
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正解:a. ミトコンドリアの量・酸化系酵素活性および毛細血管密度が増加する
持久的トレーニングにより骨格筋ではミトコンドリアの数・大きさ、酸化系酵素活性、毛細血管密度が増加する。これにより酸素の取り込み・利用能(動静脈酸素較差)が高まり、有酸素能力が向上する。
問12 運動生理学
酸素摂取量に関するフィックの原理(VO2の規定因子)の説明として正しいものはどれか。
- a酸素摂取量は心拍出量と動静脈酸素較差の積で決まる
- b酸素摂取量は呼吸数だけで決まる
- c酸素摂取量は血圧と等しい
- d酸素摂取量は心拍出量に反比例する
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正解:a. 酸素摂取量は心拍出量と動静脈酸素較差の積で決まる
フィックの原理により、酸素摂取量(VO2)=心拍出量×動静脈酸素較差で表される。すなわち中枢(心臓のポンプ機能)と末梢(組織での酸素利用)の両方がVO2を規定し、VO2maxの向上にはこの両者の適応が関与する。
問13 運動生理学
運動時の骨格筋への血流再配分に関与し、活動筋の細動脈を拡張させる主な要因はどれか。
- a局所代謝産物(アデノシン、CO2、K+など)の蓄積
- b血中カルシトニン濃度の上昇
- c交感神経β受容体を介した皮膚血管拡張
- d副交感神経による直接的な筋血管拡張
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正解:a. 局所代謝産物(アデノシン、CO2、K+など)の蓄積
活動筋では代謝亢進によりアデノシン、二酸化炭素、水素イオン、カリウムイオンなどの局所代謝産物が蓄積し、これらが細動脈を拡張させて血流を増やす局所性調節(機能的充血)が働く。運動時は交感神経活動が高まり非活動部位は収縮するが、活動筋では局所因子が優位となり血流が再配分される。
問14 運動生理学
一過性の運動に対する内分泌応答として、運動強度の増加に伴い分泌が増加する代表的なホルモンはどれか。
- aインスリン
- bアドレナリン(エピネフリン)
- cメラトニン
- d副甲状腺ホルモン(PTH)を抑制する経路のみ
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正解:b. アドレナリン(エピネフリン)
運動強度が高まると交感神経-副腎髄質系が活性化し、副腎髄質からアドレナリン・ノルアドレナリンの分泌が増加して心拍出量増大や肝グリコーゲン分解を促す。一方インスリンは運動中に分泌が低下し、グルコース取り込みは筋収縮による非インスリン依存的経路で維持される。
問15 運動生理学
運動による急性の免疫応答に関する記述として最も適切なものはどれか。
- a激しい運動直後はリンパ球数が一過性に減少し、感染リスクが高まる時間帯(オープンウィンドウ)が生じうる
- b運動強度にかかわらず白血球数は常に低下する
- c中等度運動は免疫機能をむしろ恒常的に低下させる
- d運動後の好中球数は必ず運動前より減少する
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正解:a. 激しい運動直後はリンパ球数が一過性に減少し、感染リスクが高まる時間帯(オープンウィンドウ)が生じうる
激しい高強度・長時間運動の直後はナチュラルキラー細胞やリンパ球が一過性に減少し、上気道感染症のリスクが高まる「オープンウィンドウ」が生じうるとされる。一方、中等度の運動の習慣化は免疫機能の維持・向上に寄与すると考えられている。
問16 運動生理学
高温環境での運動時にみられる体温調節反応として正しいものはどれか。
- a皮膚血管が収縮して熱放散を抑える
- b発汗が増加し、汗の蒸発によって熱を放散する
- c骨格筋でのふるえ(シバリング)が亢進する
- d代謝率が低下して産熱が抑制される
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正解:b. 発汗が増加し、汗の蒸発によって熱を放散する
高温・運動時には体温上昇を防ぐため皮膚血管が拡張して対流・放射による熱放散を高め、発汗が増加して汗の蒸発による気化熱で体温を下げる。ふるえや皮膚血管収縮は寒冷環境での産熱・保温反応であり、暑熱下では逆方向の反応となる。
問17 運動生理学
加齢に伴う骨格筋の変化(サルコペニア)に関する記述として最も適切なものはどれか。
- a主に速筋(タイプII)線維が選択的に萎縮し、筋横断面積と筋力が低下する
- b遅筋(タイプI)線維が選択的に肥大して持久力が著しく向上する
- c運動単位の数は加齢で増加する
- d筋衛星細胞の活性が加齢で高まり再生能が向上する
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正解:a. 主に速筋(タイプII)線維が選択的に萎縮し、筋横断面積と筋力が低下する
加齢に伴うサルコペニアでは、運動単位の減少とともにとくに速筋(タイプII)線維が選択的に萎縮し、筋横断面積の減少と筋力・パワーの低下を招く。レジスタンス運動はこれらの低下を抑制・改善する手段として有効とされる。
問18 運動生理学
漸増運動負荷時の換気量と運動強度の関係に関する「換気性作業閾値(換気性閾値、VT)」の説明として正しいものはどれか。
- a運動強度の増加に対して換気量が直線的関係を超えて急増し始める点
- b最大酸素摂取量に達して換気が停止する点
- c安静時の1回換気量が決まる点
- d呼吸数が運動開始直後に最大となる点
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正解:a. 運動強度の増加に対して換気量が直線的関係を超えて急増し始める点
換気性作業閾値(VT)は、漸増運動で代謝性アシドーシスの緩衝に伴い二酸化炭素排出が増え、換気量が酸素摂取量の増加に対して直線関係を超えて急増し始める変曲点を指す。乳酸性作業閾値とほぼ対応し、持久的運動処方の指標として用いられる。
問19 運動生理学
持久的トレーニングによって生じる骨格筋の長期的適応として正しいものはどれか。
- aミトコンドリア数・酸化系酵素活性および毛細血管密度が増加する
- b速筋線維が著明に肥大し最大筋力が主に増加する
- cミオグロビン量が減少して酸素運搬能が低下する
- d解糖系への依存が高まり脂質利用が低下する
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正解:a. ミトコンドリア数・酸化系酵素活性および毛細血管密度が増加する
持久的トレーニングではミトコンドリアの数と酸化系酵素活性が高まり、毛細血管密度やミオグロビン量も増加して、同一強度での脂質利用が増し糖の節約が起こる。これにより有酸素的なエネルギー産生能力と持久力が向上する。
問20 運動生理学
運動後の酸素摂取量が安静値より高い状態が続く現象(EPOC、運動後過剰酸素消費)の主な要因として適切でないものはどれか。
- aクレアチンリン酸(PCr)の再合成
- b上昇した体温・心拍数・換気の回復
- c血中ホルモン(カテコールアミン等)上昇の残存
- d運動中に消費した筋グリコーゲンの即時完全再充填
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正解:d. 運動中に消費した筋グリコーゲンの即時完全再充填
EPOCは運動後にPCrの再合成、体温・心拍・換気の回復、上昇したホルモンの作用残存、乳酸処理などのため酸素消費が高いまま推移する現象である。筋グリコーゲンの再合成は数時間から日単位を要する遅い過程であり、運動直後に即時完全再充填されるわけではない。
問21 運動生理学
運動時の呼吸において、ヘモグロビンの酸素解離曲線が右方移動して組織への酸素供給が促進される要因として正しいものはどれか。
- a温度低下とpH上昇
- b二酸化炭素分圧上昇・pH低下・温度上昇
- c血中酸素分圧の上昇のみ
- d2,3-DPG(2,3-BPG)の減少
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正解:b. 二酸化炭素分圧上昇・pH低下・温度上昇
活動筋では代謝により二酸化炭素分圧が上昇し、pHが低下(ボーア効果)、温度が上昇し、さらに2,3-DPGが増加するため酸素解離曲線が右方移動する。これによりヘモグロビンの酸素親和性が下がり、組織への酸素放出が促進される。
問22 運動生理学
持久的トレーニングによる安静時および同一絶対強度運動時の心拍数の変化として正しいものはどれか。
- a1回拍出量の増加に伴い、安静時心拍数が低下する
- b安静時心拍数が上昇し、最大心拍数も大幅に上昇する
- c1回拍出量が低下し心拍数が代償的に増える
- d心拍数は変化せず血圧のみが上昇する
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正解:a. 1回拍出量の増加に伴い、安静時心拍数が低下する
持久的トレーニングでは心容積の拡大や心室充満の改善により1回拍出量が増加し、同じ心拍出量をより少ない心拍数で維持できるため安静時心拍数は低下(徐脈傾向)する。最大心拍数はほとんど変化しないが、最大1回拍出量・最大心拍出量は増加する。
問23 運動生理学
運動による骨への力学的負荷と骨量の関係に関する記述として最も適切なものはどれか。
- a衝撃や荷重を伴う運動(ジャンプ・ランニング等)は骨形成を促し骨量維持・増加に有効
- b水泳などの非荷重運動が荷重運動より骨量増加に最も効果的
- c骨は機械的刺激に反応しないため運動は骨量に影響しない
- d運動による荷重は骨吸収のみを亢進させ骨量を減少させる
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正解:a. 衝撃や荷重を伴う運動(ジャンプ・ランニング等)は骨形成を促し骨量維持・増加に有効
骨は機械的負荷に適応する組織であり(ウォルフの法則)、衝撃や荷重を伴う運動は骨芽細胞の活動を刺激して骨形成を促し、骨量の維持・増加や骨粗鬆症予防に有効とされる。水泳など重力負荷の少ない運動は骨量増加効果が相対的に小さい。
問24 運動生理学
暑熱下での持久運動で発汗が続く際、体液量維持の観点で重要なホルモン応答として正しいものはどれか。
- a抗利尿ホルモン(バソプレシン)とアルドステロンの分泌が増加し、水とナトリウムの再吸収を促す
- bインスリン分泌が増加して尿量が増える
- c心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)が大量分泌され脱水が進む
- d甲状腺ホルモンが急減し発汗が止まる
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正解:a. 抗利尿ホルモン(バソプレシン)とアルドステロンの分泌が増加し、水とナトリウムの再吸収を促す
発汗による脱水・血漿浸透圧上昇に対し、下垂体後葉から抗利尿ホルモン(バソプレシン)が分泌されて腎での水再吸収を高め、副腎皮質からのアルドステロンがナトリウム再吸収を促して体液量と電解質を保持する。これらは運動時の循環血液量維持に重要な内分泌応答である。
問25 運動生理学
運動中の主要なエネルギー基質の利用に関する記述として最も適切なものはどれか。
- a低〜中強度・長時間の運動では脂質の酸化利用の割合が相対的に高い
- b高強度になるほど脂質利用の割合が増え糖質利用は減る
- c運動強度に関係なくタンパク質が常に主要なエネルギー源である
- d糖質は運動時にはほとんど利用されない
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正解:a. 低〜中強度・長時間の運動では脂質の酸化利用の割合が相対的に高い
低〜中強度の長時間運動では脂肪酸の酸化が進み、エネルギー供給に占める脂質の割合が相対的に高くなる。運動強度が高まると速いエネルギー供給が必要となるため糖質(筋グリコーゲン・血糖)への依存が増す、いわゆるクロスオーバー現象が知られている。
問26 運動生理学
レジスタンストレーニング開始初期(数週間)に主にみられる筋力増加の要因として最も適切なものはどれか。
- a神経系の適応(運動単位の動員増加・発火頻度上昇・協調性改善)
- b顕著な筋線維の肥大による筋横断面積の増大
- c骨密度の急激な増加
- d毛細血管密度の増加による持久力向上
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正解:a. 神経系の適応(運動単位の動員増加・発火頻度上昇・協調性改善)
レジスタンストレーニング開始初期の数週間では、目に見える筋肥大が起こる前に、運動単位の動員増加や発火頻度の上昇、拮抗筋との協調改善といった神経系の適応によって筋力が向上する。明らかな筋肥大による筋力増加はその後、数週間以降に顕在化してくる。