NESTA-PFTスポーツ栄養」一問一答(全24問)

NESTA認定パーソナルフィットネストレーナーの「スポーツ栄養」分野の練習問題です。「答えと解説を見る」を開くと正解と解説を確認できます。フィットネスジム店長熊太郎が作成。4択の演習モードで解きたい方はNESTA-PFTのドリルへ。

1 スポーツ栄養

一般的な健康維持を目的とする成人で、総エネルギー摂取量に占めるタンパク質の割合の目安として最も適切なのはどれか。

  1. a約5〜10%
  2. b約10〜35%
  3. c約45〜65%
  4. d約60〜70%
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正解:b. 約10〜35%

一般成人のタンパク質はおおむね総エネルギーの10〜35%が目安とされる。炭水化物は45〜65%、脂質は20〜35%が標準的なバランスであり、3大栄養素の配分を覚えておくとよい。

2 スポーツ栄養

炭水化物・タンパク質・脂質の1gあたりのエネルギー量として正しい組み合わせはどれか。

  1. a炭水化物9kcal・タンパク質4kcal・脂質4kcal
  2. b炭水化物4kcal・タンパク質4kcal・脂質9kcal
  3. c炭水化物4kcal・タンパク質9kcal・脂質4kcal
  4. d炭水化物9kcal・タンパク質9kcal・脂質4kcal
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正解:b. 炭水化物4kcal・タンパク質4kcal・脂質9kcal

炭水化物とタンパク質は1gあたり約4kcal、脂質は約9kcalである。脂質は最も高エネルギーであり、なおアルコールは1gあたり約7kcalである点も合わせて押さえておきたい。

3 スポーツ栄養

体脂肪を減らす(減量)ための食事の基本原則として最も適切なのはどれか。

  1. a消費エネルギーより摂取エネルギーを多くする
  2. b摂取エネルギーを消費エネルギーより緩やかに少なくする
  3. c炭水化物を完全に断つ
  4. d1日1食にして極端に食事量を減らす
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正解:b. 摂取エネルギーを消費エネルギーより緩やかに少なくする

減量はエネルギー収支をマイナスにすること、すなわち消費より摂取を緩やかに少なくするのが基本である。極端な制限は筋量減少やリバウンドを招きやすく、週0.5〜1kg程度の緩やかな減量が推奨される。

4 スポーツ栄養

筋肥大を狙う増量(バルクアップ)期の食事指導として最も適切なのはどれか。

  1. aエネルギーを大幅に余らせ脂質中心に増やす
  2. b適度なエネルギー余剰と十分なタンパク質・レジスタンス運動を組み合わせる
  3. cタンパク質だけを大量に摂れば運動なしで筋肉が増える
  4. d炭水化物を避けてケトン体だけで増量する
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正解:b. 適度なエネルギー余剰と十分なタンパク質・レジスタンス運動を組み合わせる

筋肥大には適度なエネルギー余剰、十分なタンパク質摂取、そしてレジスタンストレーニングの刺激が不可欠である。エネルギーや脂質を過剰に増やすと体脂肪ばかり増え、運動刺激なしでは筋合成は十分に進まない。

5 スポーツ栄養

運動時の水分補給に関する指導として最も適切なのはどれか。

  1. a喉が渇いてから一気に大量に飲む
  2. b運動前・中・後にこまめに分けて補給する
  3. c運動中は水分を控えた方が脂肪燃焼が進む
  4. d運動後だけまとめて補給すればよい
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正解:b. 運動前・中・後にこまめに分けて補給する

脱水は体温調節やパフォーマンスを低下させるため、運動前・中・後を通じてこまめに補給するのが基本である。喉の渇きを感じた時点で既に軽度脱水が始まっていることが多く、渇きに頼らない計画的補給が望ましい。

6 スポーツ栄養

長時間・高強度の運動で汗を多くかいた際に、補給を意識すべき主要な電解質はどれか。

  1. a
  2. bナトリウム
  3. c亜鉛
  4. dヨウ素
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正解:b. ナトリウム

汗とともに最も多く失われる電解質はナトリウムであり、大量発汗時には水だけでなくナトリウムの補給が重要となる。水のみを大量に摂ると血中ナトリウムが薄まり低ナトリウム血症のリスクが高まる。

7 スポーツ栄養

「必須アミノ酸」の説明として正しいのはどれか。

  1. a体内で十分に合成できず食事から摂る必要があるアミノ酸
  2. b体内で必要量を合成できるため摂取不要なアミノ酸
  3. c脂肪から合成されるアミノ酸
  4. d運動時のみ必要になるアミノ酸
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正解:a. 体内で十分に合成できず食事から摂る必要があるアミノ酸

必須アミノ酸は体内で十分に合成できないため、食事から摂取する必要があるアミノ酸を指す。成人ではロイシンなど9種が該当し、これらをバランスよく含む食品は良質なタンパク質源とされる。

8 スポーツ栄養

サプリメントに関する基本的な考え方として最も適切なのはどれか。

  1. aサプリメントは食事の代わりとして主食にすべきである
  2. b通常の食事で不足する栄養を補う補助的な位置づけである
  3. c多く摂るほど健康効果が高まる
  4. dトレーナーは医薬品的効果を断言して勧めてよい
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正解:b. 通常の食事で不足する栄養を補う補助的な位置づけである

サプリメント(栄養補助食品)はあくまで食事で不足しがちな栄養を補う補助的な役割であり、バランスの取れた食事が基本である。過剰摂取は害になる場合があり、トレーナーは医薬品的な効果効能を断言してはならない。

9 スポーツ栄養

脂溶性ビタミンに分類されるものの組み合わせとして正しいのはどれか。

  1. aビタミンB群とビタミンC
  2. bビタミンA・D・E・K
  3. cビタミンCとビタミンD
  4. dビタミンB1・B2・B6・B12
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正解:b. ビタミンA・D・E・K

脂溶性ビタミンはA・D・E・Kの4種で、脂質とともに吸収され体内に蓄積されやすいため過剰摂取に注意が必要である。一方ビタミンB群とCは水溶性で、過剰分は尿中に排泄されやすい。

10 スポーツ栄養

持久系の長時間運動の前(数時間前)に摂る食事として最も適切なのはどれか。

  1. a脂質と食物繊維が非常に多い食事
  2. b消化が良く炭水化物を中心とした食事
  3. c高タンパク・低炭水化物の食事のみ
  4. d固形物を一切摂らず水だけにする
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正解:b. 消化が良く炭水化物を中心とした食事

持久運動前は筋・肝のグリコーゲンを満たすため、消化が良く炭水化物を中心とした食事が望ましい。脂質や食物繊維が多すぎると消化に時間がかかり胃腸の不快感を招きやすい。

11 スポーツ栄養

運動後の「リカバリー(回復)」を目的とした栄養補給として最も適切なのはどれか。

  1. a脂質のみを摂取する
  2. b炭水化物とタンパク質を組み合わせて補給する
  3. c水分のみで栄養は摂らない
  4. dアルコールで疲労を回復させる
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正解:b. 炭水化物とタンパク質を組み合わせて補給する

運動後は消費したグリコーゲンの再合成のための炭水化物と、筋の修復・合成を促すタンパク質を組み合わせて補給するのが効果的である。アルコールはむしろ回復を妨げるため避けるべきである。

12 スポーツ栄養

食物繊維のはたらきに関する説明として最も適切なのはどれか。

  1. a主要なエネルギー源として大量のカロリーを供給する
  2. b便通の改善や血糖値の急上昇抑制などに役立つ
  3. c体内で完全に消化吸収され筋肉になる
  4. d摂取するほど水分が不要になる
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正解:b. 便通の改善や血糖値の急上昇抑制などに役立つ

食物繊維はヒトの消化酵素で分解されにくく、便通の改善や食後血糖値の急上昇抑制、満腹感の維持などに役立つ。野菜・果物・全粒穀物・豆類に多く含まれ、十分な水分とともに摂ることが望ましい。

13 スポーツ栄養

三大栄養素のうち、1グラムあたりのエネルギー量が最も高いのはどれか。

  1. a炭水化物
  2. bタンパク質
  3. c脂質
  4. d食物繊維
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正解:c. 脂質

脂質は1gあたり約9kcalで、炭水化物とタンパク質(各約4kcal)の2倍以上のエネルギーを持つ。少量で高カロリーになるため、減量指導では脂質の質と量の管理が重要になる。

14 スポーツ栄養

クライアントに対する一般的なタンパク質の働きとして、最も適切な説明はどれか。

  1. a最も即効性のあるエネルギー源として優先的に消費される
  2. b筋肉や酵素、ホルモンなどの体構成成分の材料となる
  3. c体内で水分を保持する唯一の栄養素である
  4. d消化されずにそのまま便として排出される
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正解:b. 筋肉や酵素、ホルモンなどの体構成成分の材料となる

タンパク質はアミノ酸に分解され、筋肉・酵素・ホルモン・免疫物質など体の構成成分や機能性物質の材料となる。エネルギー源にもなり得るが、主たる役割は身体の構築・修復であり、トレーニング後の筋たんぱく合成に不可欠である。

15 スポーツ栄養

運動中の主要なエネルギー供給源に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  1. a高強度・短時間の運動では主に脂肪が利用される
  2. b低〜中強度・長時間の運動になるほど脂肪の利用割合が高まる
  3. c運動強度に関わらず常にタンパク質が最優先で使われる
  4. d運動中はグリコーゲンが一切使われない
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正解:b. 低〜中強度・長時間の運動になるほど脂肪の利用割合が高まる

高強度運動では糖質(グリコーゲン)の利用割合が高く、低〜中強度で時間が長くなるほど脂肪の利用割合が高まる。クライアントに脂肪燃焼目的の有酸素運動を勧める際の基本的な根拠となる。

16 スポーツ栄養

炭水化物が体内に貯蔵される主な形態として、正しいものはどれか。

  1. a脂肪滴(中性脂肪)としてのみ貯蔵される
  2. bグリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵される
  3. cアミノ酸として血中に貯蔵される
  4. dビタミンとして肝臓に貯蔵される
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正解:b. グリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵される

摂取した炭水化物はグルコースに分解され、余剰分はグリコーゲンとして主に肝臓と骨格筋に貯蔵される。筋グリコーゲンは運動時のエネルギー源となり、貯蔵容量を超えた糖質は脂肪として蓄積される。

17 スポーツ栄養

水分補給の指導に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  1. aのどの渇きを感じてから飲めば脱水は完全に防げる
  2. b運動前・運動中・運動後を通してこまめな水分補給が望ましい
  3. c運動中の水分摂取はパフォーマンスを必ず低下させるため避けるべきである
  4. d水分は1日1回まとめて大量に飲むのが最も効率的である
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正解:b. 運動前・運動中・運動後を通してこまめな水分補給が望ましい

のどの渇きは既に軽度脱水が始まったサインであり、それを待つのは遅い。運動前・中・後を通じてこまめに補給することで、体温調節やパフォーマンス低下、脱水を予防できる。

18 スポーツ栄養

脂質に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  1. a脂質はすべて健康に有害なので完全に排除すべきである
  2. b脂溶性ビタミンの吸収や細胞膜の構成に必要な栄養素である
  3. c脂質はエネルギー源として全く利用されない
  4. d脂質は水溶性のため体内に蓄積されない
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正解:b. 脂溶性ビタミンの吸収や細胞膜の構成に必要な栄養素である

脂質は重要なエネルギー源であると同時に、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収を助け、細胞膜やホルモンの材料となる。過剰摂取は避けるべきだが、必須脂肪酸を含め適量の摂取は健康維持に不可欠である。

19 スポーツ栄養

基礎代謝量(BMR)についての説明として、最も適切なものはどれか。

  1. a激しい運動中に消費されるエネルギー量のことである
  2. b生命維持に必要な安静時の最小限のエネルギー消費量である
  3. c食事の消化吸収にのみ使われるエネルギー量である
  4. d1日の総消費エネルギーのうち最も少ない割合を占める
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正解:b. 生命維持に必要な安静時の最小限のエネルギー消費量である

基礎代謝量は、呼吸・体温維持・臓器活動など生命維持に必要な安静時の最小エネルギー消費量を指す。一般に1日の総消費エネルギーの約60〜70%を占め、筋量の増加が基礎代謝向上につながる点はクライアント指導で重要である。

20 スポーツ栄養

減量(体脂肪減少)を目指すクライアントへの基本的なエネルギー指導として、最も適切なものはどれか。

  1. a摂取エネルギーが消費エネルギーを上回る状態をつくる
  2. b摂取エネルギーを消費エネルギーより少なくする(負のエネルギーバランス)
  3. cエネルギーバランスは体重変化と無関係である
  4. d炭水化物を完全にゼロにすれば脂肪は燃えない
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正解:b. 摂取エネルギーを消費エネルギーより少なくする(負のエネルギーバランス)

体脂肪を減らすには、摂取エネルギーを消費エネルギーより少なくする負のエネルギーバランスをつくることが基本原則である。極端な制限はリバウンドや筋量減少を招くため、適度な範囲での継続的な調整が望ましい。

21 スポーツ栄養

ビタミンとミネラルの役割に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  1. a主要なエネルギー源として大量に必要となる
  2. bエネルギーは産生しないが代謝の調整役として微量で働く
  3. c体内で無制限に合成できるため摂取は不要である
  4. dすべて水溶性で体内に蓄積されることはない
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正解:b. エネルギーは産生しないが代謝の調整役として微量で働く

ビタミン・ミネラルはそれ自体ではエネルギーを生まないが、酵素反応の補助や代謝の調整、骨・血液の構成などに微量で重要な働きをする。多くは体内で合成できず食事からの摂取が必要で、脂溶性ビタミンのように蓄積するものもある。

22 スポーツ栄養

食事誘発性熱産生(DIT、食事誘発性体熱産生)についての説明として、最も適切なものはどれか。

  1. a睡眠中にのみ発生するエネルギー消費である
  2. b食事の消化・吸収・代謝に伴って消費されるエネルギーである
  3. c運動による筋収縮で消費されるエネルギーである
  4. d三大栄養素の中で脂質が最も高い熱産生を示す
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正解:b. 食事の消化・吸収・代謝に伴って消費されるエネルギーである

食事誘発性熱産生(DIT)は、摂取した食物の消化・吸収・代謝の過程で消費されるエネルギーである。栄養素別ではタンパク質が最も高く、これが高タンパク食が減量・体組成管理で注目される一因となっている。

23 スポーツ栄養

GI値(グリセミックインデックス)に関する説明として、最も適切なものはどれか。

  1. a食品に含まれる総脂質量を示す指標である
  2. b食後血糖値の上昇しやすさを相対的に示す指標である
  3. c食品のタンパク質の質を示す指標である
  4. d食品の総カロリーを直接表す指標である
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正解:b. 食後血糖値の上昇しやすさを相対的に示す指標である

GI値は食品を摂取した後の血糖値の上昇しやすさを相対的に示す指標で、高GI食品ほど血糖値が急上昇しやすい。血糖コントロールや体重管理を意識するクライアントには、低GI食品や食べる順番の指導が役立つ。

24 スポーツ栄養

持久系の運動後の栄養補給に関する一般的な指導として、最も適切なものはどれか。

  1. a運動後は何も食べずに長時間絶食するのが回復に最適である
  2. b枯渇したグリコーゲンの回復には糖質の補給が有効である
  3. c回復には脂質のみを大量に摂取するのが最も効果的である
  4. d運動後の栄養補給は回復とは無関係である
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正解:b. 枯渇したグリコーゲンの回復には糖質の補給が有効である

持久系運動後は筋・肝グリコーゲンが消耗するため、糖質を補給することで回復が促進される。あわせてタンパク質を摂ると筋の修復・合成にも役立ち、できるだけ運動後早い段階での補給が回復効率の点で勧められる。

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