問1急性のねんざ・打撲などへの初期対応の原則「RICE」に含まれないものはどれですか?
- aRunning(走行)
- bIce(冷却)
- cCompression(圧迫)
- dRest(安静)
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正解:a. Running(走行)
RICEはRest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の頭文字です。走行(Running)は含まれません。近年はPEACE & LOVE等の考え方も提唱されています。
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問2高重量のフリーウェイトを安全に扱うための方法として、最も適切なものはどれですか?
- a呼吸を長時間完全に止め続ける
- bスポッター(補助者)やセーフティバーを使う
- c反動をできるだけ大きく使う
- dフォームより重量を常に優先する
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正解:b. スポッター(補助者)やセーフティバーを使う
高重量のベンチプレス等では、スポッターやセーフティバーで万一に備えるのが安全管理の基本です。息を長時間止めるバルサルバ法の多用は血圧を大きく上げるため注意が必要です。
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問3パーソナルトレーナーが、クライアントの痛みや疾患の疑いに直面したときの対応として適切なものはどれですか?
- a兆候を無視してそのまま継続させる
- b痛みや疾患の疑いは医療機関の受診を勧める
- c市販薬の使用を指示する
- dトレーナー自身が診断・治療を行う
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正解:b. 痛みや疾患の疑いは医療機関の受診を勧める
診断・治療は医行為であり、トレーナーの業務範囲(スコープ・オブ・プラクティス)外です。リスクのある兆候があれば医療機関の受診を勧め、必要に応じて医療職へ照会(リファー)します。
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問4ウェイトトレーニング中に強く息をこらえて行う「バルサルバ法」について、最も適切な説明はどれか。
- a呼吸を止めることで筋への酸素供給が増し、持久力が向上する
- b血圧を低下させるため、高血圧のクライアントに積極的に推奨される
- c胸腔内圧が上昇して血圧が急上昇し、高血圧者には危険となりうる
- d心拍数を安定させる効果があり、有酸素運動中の標準的な呼吸法である
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正解:c. 胸腔内圧が上昇して血圧が急上昇し、高血圧者には危険となりうる
バルサルバ法は声門を閉じていきむ動作で、胸腔内圧の上昇により一時的に血圧が急激に上がる。高血圧や心血管疾患のあるクライアントでは脳血管リスクやめまい・失神につながるため避け、挙上時に息を吐く呼吸を指導するのが基本である。
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問5同じ動作の繰り返しによって生じる「オーバーユース(使いすぎ)障害」の典型例として最も適切なのはどれか。
- aウォームアップ不足による急性の肉離れ
- bランニング中につまずいて生じた急性の足関節捻挫
- c高重量のバーベルが落下して起きた骨折
- dランナーに多い膝周囲の腱炎やシンスプリント
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正解:d. ランナーに多い膝周囲の腱炎やシンスプリント
オーバーユース障害は反復的なストレスが組織の回復能力を超えて蓄積することで起こる慢性的な損傷で、ランナー膝(腸脛靱帯炎)・膝蓋腱炎・シンスプリント・疲労骨折などが代表例である。捻挫や骨折、肉離れは単回の外力による急性外傷であり区別される。
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問6施設で意識消失・心停止が疑われる人を発見した際のAED(自動体外式除細動器)の使用に関する説明として正しいものはどれか。
- aAEDは胸骨圧迫の代わりとなるため、装着後は圧迫を中止してよい
- b医師または看護師の資格がなければ一般人はAEDを使用できない
- c意識があり会話できる人にも予防的に使用すべきである
- d心電図を自動解析し、除細動が必要なときのみ通電を指示する
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正解:d. 心電図を自動解析し、除細動が必要なときのみ通電を指示する
AEDは心電図を自動で解析し、心室細動など除細動が必要な波形を検出したときだけ通電を促す安全設計になっている。日本では一般市民の使用が認められており、装着・解析の指示に従う以外の時間は質の高い胸骨圧迫を継続することが救命率の向上につながる。
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問7パーソナルトレーナーの「スコープ・オブ・プラクティス(業務範囲)」を踏まえ、適切な対応はどれか。
- aクライアントの検査値をもとに服薬の用量変更を助言する
- b持病のあるクライアントに自己流の治療食メニューを処方する
- c膝の痛みを訴えるクライアントに具体的な病名を診断して伝える
- d一般的な運動指導の範囲で対応し、医療判断が必要な事項は専門職へ照会する
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正解:d. 一般的な運動指導の範囲で対応し、医療判断が必要な事項は専門職へ照会する
パーソナルトレーナーの業務範囲は健康な人や医師の許可を得た人への運動プログラム作成・指導に限られ、診断・治療・服薬指導・治療食の処方は医師や管理栄養士など他の有資格者の領域である。範囲を超える事項は適切な専門職に紹介(リファー)することが法的・倫理的に求められる。
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問8運動指導におけるインフォームドコンセントの主な目的として、最も適切なのはどれか。
- aクライアントの個人情報を第三者へ提供する許可を得ること
- b運動のリスクと内容を説明し、理解のうえで同意を得ること
- cトレーナーがあらゆる事故の法的責任を完全に免除されること
- dプログラム料金の支払い方法を取り決める契約書
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正解:b. 運動のリスクと内容を説明し、理解のうえで同意を得ること
インフォームドコンセントは、運動プログラムの内容・期待される効果・潜在的なリスクをクライアントに説明し、十分理解したうえで自発的に参加同意を得る手続きである。同意書はリスク認識の証跡となるが、トレーナーの過失(注意義務違反)まで免責するものではない点に注意が必要である。
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問9暑熱環境下での運動における熱中症予防として、最も適切な水分補給の考え方はどれか。
- a発汗が多い長時間運動でも水よりアルコール飲料が望ましい
- b運動中は胃に負担がかかるため一切水分を摂らないほうがよい
- c運動前・運動中・運動後を通じてこまめに水分を補給し、脱水を未然に防ぐ
- dのどの渇きを強く感じてから一気に大量に飲むのが最も効率的である
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正解:c. 運動前・運動中・運動後を通じてこまめに水分を補給し、脱水を未然に防ぐ
熱中症予防では、のどの渇きを感じる前から運動前・中・後を通してこまめに水分を補給し、脱水を未然に防ぐことが基本である。1時間を超える発汗の多い運動では電解質を含むスポーツドリンクが有効で、利尿作用のあるアルコールはむしろ脱水を助長するため不適切である。
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問10重度の熱中症(労作性熱射病)が疑われる人への現場での初期対応として、最も適切なのはどれか。
- a意識が悪くても無理に経口で大量の水を飲ませることを最優先する
- b涼しい場所へ移し、衣服をゆるめて速やかに身体を冷却し、救急要請する
- c水分さえ与えれば回復するので、特に冷却や搬送の必要はない
- d体温を下げると危険なので、毛布で温めて発汗を促す
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正解:b. 涼しい場所へ移し、衣服をゆるめて速やかに身体を冷却し、救急要請する
熱射病は体温調節が破綻して中枢神経症状(意識障害など)を伴う重篤な病態で、いかに早く体温を下げるかが予後を左右する。涼しい場所へ移動させ衣服をゆるめ、水や氷で積極的に冷却しつつ直ちに救急要請するのが原則で、意識がない人に無理に飲ませるのは誤嚥の危険があり避ける。
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問11デッドリフトなど床から重量物を持ち上げる動作で、腰部のケガを予防する適切なフォームはどれか。
- a脊柱の自然なカーブを保ち、下肢主導で持ち上げる
- b重量物を体からできるだけ離した位置で保持する
- c背中を丸めて反動を使い、できるだけ速く引き上げる
- d膝を伸ばしたまま腰だけを曲げ、上体の力で持ち上げる
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正解:a. 脊柱の自然なカーブを保ち、下肢主導で持ち上げる
床からの挙上では脊柱をニュートラルに保ち、股関節と膝を曲げて下肢の大きな筋群で持ち上げることで腰部への剪断・圧迫ストレスを減らせる。背中を丸めたり腰だけで持ち上げたりすると椎間板や腰部組織への負担が増し、重量物は体に近づけて保持することがてこ作用上も安全である。
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問12トレーニング施設の安全管理(リスクマネジメント)として、最も適切な対応はどれか。
- a緊急連絡先やAEDの場所はスタッフだけが把握していればよく掲示は不要である
- b通路や床の障害物・水分は放置しても利用者の自己責任である
- c緊急時対応計画(EAP)を整備し、機器の定期点検と動線確保を日常的に行う
- d機器の点検は故障の苦情が出てから事後的に行えば十分である
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正解:c. 緊急時対応計画(EAP)を整備し、機器の定期点検と動線確保を日常的に行う
施設のリスクマネジメントでは、緊急時対応計画(EAP)を文書化してスタッフが役割を共有し、機器の定期点検・記録、床や通路の安全確保(転倒防止)を日常的に行うことが事故予防の基本である。AEDの設置場所や緊急連絡先を明示し訓練しておくことも、発生時の迅速な対応に不可欠である。
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問13トレーナーの法的責任における「過失(ネグリジェンス)」の考え方として、最も適切なのはどれか。
- a求められる注意義務(標準的なケア)を怠り、それが原因で損害が生じた場合に問われる
- b資格を持っていれば、どのような指導をしても法的責任は発生しない
- c結果が悪ければ常に過失が認められ、注意義務の有無は問われない
- d事故が起きてもクライアントが同意書に署名していれば一切責任は生じない
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正解:a. 求められる注意義務(標準的なケア)を怠り、それが原因で損害が生じた場合に問われる
過失とは、専門職として一般に期待される標準的な注意義務(スタンダード・オブ・ケア)を怠り、その不履行が原因でクライアントに損害が生じた場合に成立する概念である。同意書はリスク認識の証拠にはなるが、トレーナー側の明らかな注意義務違反まで免責するものではない。
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問14高重量スクワット中、運動誘発性の問題として特に注意すべき「立ちくらみ・失神(運動後低血圧やいきみによるもの)」への配慮として適切なのはどれか。
- a失神しそうなときは頭を下げず立たせ続けるのが安全である
- b強い息こらえと急な姿勢変化は血圧変動を招くため、注意する
- cセット直後に急に立ち上がったり長時間直立を続けても問題はない
- dめまいは必ず低血糖が原因なので、糖分補給だけで対応すればよい
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正解:b. 強い息こらえと急な姿勢変化は血圧変動を招くため、注意する
高重量運動で強くいきむと血圧が大きく変動し、運動直後に急に立ち上がると静脈還流の低下でめまいや失神(立ちくらみ)が起こりやすい。適切な呼吸法(挙上時に吐く)を指導し、セット後は急激な姿勢変化を避けてゆっくり動くこと、立ちくらみ時は座らせて頭を低くするなどの対応が安全である。
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問15新規クライアントの安全確保のために運動開始前に行うべき手続きとして、最も適切なのはどれか。
- a年齢や既往歴に関わらず、初回からいきなり最大努力の体力テストを行う
- b持病の有無はプライバシーなので一切確認してはならない
- c見た目が健康そうなら一切の事前評価は不要である
- d健康状態を問診票でスクリーニングし、必要なら医師の許可を確認する
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正解:d. 健康状態を問診票でスクリーニングし、必要なら医師の許可を確認する
安全なプログラム開始には、PAR-Qなどの問診票で健康状態・心血管リスク因子・既往歴を事前にスクリーニングし、リスクが高い場合や該当項目があれば運動開始前に医師の許可(メディカルクリアランス)を確認することが推奨される。これにより禁忌の見落としを防ぎ、運動負荷の安全な設定につながる。
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問16運動中のクライアントに以下の症状が現れた場合、ただちに運動を中止し医療的対応を検討すべき「危険な兆候」として最も適切なものはどれか。
- a運動翌日の軽度な筋肉痛(遅発性筋肉痛)
- b左胸部や左腕に広がる圧迫感を伴う痛み
- c高強度セット後の一時的な呼吸数の増加
- d運動開始直後の軽い発汗
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正解:b. 左胸部や左腕に広がる圧迫感を伴う痛み
胸部から左腕・顎などへ放散する圧迫感のある痛みは狭心症や心筋梗塞を疑う緊急サインであり、ただちに運動を中止し救急対応を検討する。発汗・DOMS・呼吸数増加は運動に伴う正常な生理反応である。
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問17フリーウェイトのベンチプレスでスポッティングを行う際の手順として、最も適切なものはどれか。
- a重量が軽い場合はスポッターを置かず本人の判断に任せる
- bクライアントの足元に立ち、バーが落ちたら受け止める
- c持ち上げ動作の全可動域でバーに常に手を添えて補助する
- dリフト前に合図を取り決め、挙上失敗時に素早く介入する
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正解:d. リフト前に合図を取り決め、挙上失敗時に素早く介入する
スポッティングではリフト前に合図や回数を確認し、力尽きた瞬間に速やかに補助できる位置(頭側)に立つのが基本である。全可動域で手を添え続けると本人の動作を妨げ、足元では介入が遅れる。
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問18高強度運動中に運動を中止すべき過度な運動の警告サインとして適切でないものはどれか。
- a冷や汗を伴う吐き気
- b急な顔面蒼白とチアノーゼ(口唇の青み)
- c強いめまいや立ちくらみ、ふらつき
- d運動強度に見合う程度の息切れ
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正解:d. 運動強度に見合う程度の息切れ
めまい・冷や汗を伴う吐き気・チアノーゼはいずれも運動中止と医療対応を要する危険サインである。一方、強度に見合って会話が少し途切れる程度の息切れは正常範囲であり中止理由にはならない。
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問19運動前のウォームアップが安全管理上もつ意義として、最も適切なものはどれか。
- a筋グリコーゲンを増加させ持久力を高めるため
- b筋温を上げ柔軟性を高めて傷害を防ぐため
- c乳酸を完全に除去して疲労を防ぐため
- d体脂肪を優先的に分解させるため
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正解:b. 筋温を上げ柔軟性を高めて傷害を防ぐため
ウォームアップは筋温・深部体温を上昇させ、筋や腱の伸張性・関節可動域・神経伝達を高めて傷害リスクを下げる安全上の意義をもつ。グリコーゲン増加や体脂肪分解、乳酸除去が主目的ではない。
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問20主運動の前に行うストレッチについて、傷害予防と直前のパフォーマンスの観点から一般的に推奨される組み合わせはどれか。
- a運動前は動的ストレッチ中心、運動後(クールダウン)に静的ストレッチ
- b運動前後ともに反動を使ったバリスティックストレッチのみ
- c運動前は長時間の静的ストレッチ、運動後は動的ストレッチ
- dストレッチはいつ行っても効果は同じなので順番は問わない
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正解:a. 運動前は動的ストレッチ中心、運動後(クールダウン)に静的ストレッチ
運動前は筋温を保ちながら可動域を動かす動的ストレッチが推奨され、長時間の静的ストレッチは直前のパワー発揮を一時的に低下させ得る。静的ストレッチはクールダウンで柔軟性向上のために行うのが一般的である。
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問21クールダウン(整理運動)を低強度の有酸素運動で行うことの主な生理学的意義として、最も適切なものはどれか。
- a最大酸素摂取量を即座に向上させるため
- b静脈還流の低下と血圧低下を防ぐため
- c筋肉量を増やすため
- d関節軟骨を厚くするため
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正解:b. 静脈還流の低下と血圧低下を防ぐため
運動を急に止めると下肢への血液貯留で静脈還流が減り、血圧低下によるめまいや失神を起こしやすい。低強度の動きを続けるクールダウンは筋ポンプ作用で静脈還流を保ち、これを防ぐ安全上の意義がある。
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問22トレーニング施設の機器点検・施設管理として、安全管理上最も適切な対応はどれか。
- a点検は年に一度メーカーに任せ、日常点検は行わない
- b定期的に点検・記録し、不具合機器は使用禁止表示する
- c利用者からクレームが出た機器のみ修理する
- d床が濡れていても利用者が自分で注意するので清掃は不要
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正解:b. 定期的に点検・記録し、不具合機器は使用禁止表示する
ケーブル・留め具・滑り止めなどの定期点検と記録、不具合機器への使用禁止表示、床面の安全確保は施設側の安全配慮義務の基本である。クレーム待ちや年1回点検のみでは事故リスクを管理できない。
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問23運動時の服装・履物に関する安全上の助言として、最も適切なものはどれか。
- aランニングではクッション性のないスリッパ状の履物が望ましい
- b汗をためて発汗を促すため通気性の悪い厚手の素材が望ましい
- cウェイトトレーニングではかかとが安定し滑りにくいソールの靴を選ぶ
- d可動性を高めるため裾やひもが長く垂れる衣服を勧める
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正解:c. ウェイトトレーニングではかかとが安定し滑りにくいソールの靴を選ぶ
ウェイトトレーニングでは安定した踵と滑りにくいソールの靴が転倒・荷重のブレを防ぐ。通気性の高い衣服が体温調節に有利で、長く垂れる裾やひもは機器に絡む危険があり避ける。
この問題のページ:運動時の服装・履物の安全性 →
問24高温多湿の環境で運動を行う際の安全管理として、最も適切なものはどれか。
- a汗を多く出すほど良いので厚着で運動させる
- b強度・時間を調整しこまめな水分補給と休憩をとる
- c脱水を防ぐため運動中の水分補給は控える
- dのどの渇きを感じてから初めて飲ませれば十分である
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正解:b. 強度・時間を調整しこまめな水分補給と休憩をとる
高温多湿では熱中症リスクが高まるため、強度・時間の調整、こまめな水分補給と休憩、通気・冷却の確保が重要である。水分制限や厚着は危険で、口渇を待つと既に脱水が進んでいることが多い。
この問題のページ:高温多湿環境での安全管理 →
問25トレーニング初心者(運動未経験者)に対する安全上の配慮として、最も適切なものはどれか。
- a複雑な多関節種目をいきなり最大重量で実施させる
- b初回から高重量で限界まで追い込み適応を促す
- c痛みが出ても根性で続けさせる
- dまず軽い負荷で正しいフォームを習得させる
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正解:d. まず軽い負荷で正しいフォームを習得させる
初心者はまず軽負荷で正確なフォームと動作パターンを習得し、漸進性過負荷の原則に沿って徐々に負荷を上げることで傷害を防ぐ。いきなり高重量や痛みの我慢は受傷リスクを大きく高める。
この問題のページ:初心者への漸進的負荷指導 →
問26高齢のクライアントへのトレーニング指導で、安全管理上特に配慮すべき点として最も適切なものはどれか。
- a若年者と同じプログラムをそのまま適用する
- b可動域を超えた急激な反動動作を積極的に取り入れる
- c転倒・骨折リスクに配慮し漸進的な負荷設定を行う
- d服薬や既往歴は運動指導と無関係なので確認しない
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正解:c. 転倒・骨折リスクに配慮し漸進的な負荷設定を行う
高齢者は骨密度低下や平衡機能の低下から転倒・骨折リスクが高く、安定した環境・支持物の確保と漸進的負荷が重要である。服薬や既往は運動応答に影響するため事前確認が欠かせない。
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問27運動中に傷害や事故(インシデント)が発生した場合の記録(インシデントレポート)の取り扱いとして、最も適切なものはどれか。
- a記録者の主観的な責任判断を中心に記述する
- b軽傷の場合は口頭報告のみで文書化しない
- c客観的事実として速やかに記録・保管する
- d本人が大丈夫と言えば記録は残さない
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正解:c. 客観的事実として速やかに記録・保管する
インシデントレポートは発生日時・状況・対応・関係者などの客観的事実を速やかに文書化し保管することで、再発防止や法的説明責任に役立つ。主観的責任論を書いたり、軽傷だからと記録を省くのは不適切である。
この問題のページ:インシデントレポートの記録方法 →
問28施設内で倒れたクライアントへの一次救命処置(BLS)で、反応がなく正常な呼吸もない場合に最優先で行うべき行動として最も適切なものはどれか。
- aまず原因を詳しく問診してから対応する
- b水を飲ませて落ち着かせる
- c応援を呼び胸骨圧迫を開始する
- d本人が目を覚ますまで様子を見る
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正解:c. 応援を呼び胸骨圧迫を開始する
反応なし・正常な呼吸なしは心停止を疑う状態であり、応援要請とAED手配・119番通報を行い、ただちに胸骨圧迫(必要に応じ人工呼吸)を開始する。問診や経過観察、飲水は救命を遅らせ危険である。
この問題のページ:反応なし時のBLS初動対応 →
問29フィットネス施設における緊急時対応計画(緊急時連絡体制)として、安全管理上最も適切なものはどれか。
- a緊急時の対応はその場にいた人が臨機応変に決めればよい
- b連絡先・役割分担・通報手順を文書化し周知しておく
- cAEDは管理者だけが場所を知っていればよい
- d救急車を呼ぶ判断は必ず施設長が出社してから行う
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正解:b. 連絡先・役割分担・通報手順を文書化し周知しておく
緊急時対応計画は連絡先・役割分担・AED設置場所・通報手順を文書化し、スタッフへの周知と定期訓練を行うことで初動の遅れを防ぐ。属人的対応やAED場所の限定、責任者待ちは救命の遅延につながる。
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問30パーソナルトレーナーが負う「注意義務(デューティ・オブ・ケア)」に関する説明として、最も適切なものはどれか。
- a免責同意書(同意書)があればトレーナーは一切の責任を免れる
- bクライアントの自己責任なのでトレーナーに注意義務はない
- c合理的なトレーナーに期待される安全配慮を尽くす義務
- d注意義務は契約書を交わした場合にのみ発生する
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正解:c. 合理的なトレーナーに期待される安全配慮を尽くす義務
注意義務とは、同等の資格・状況にある合理的なトレーナーに求められる標準的な安全配慮を尽くす義務で、これを怠り傷害を生じさせると過失(ネグリジェンス)責任を問われ得る。免責同意書は故意・重過失まで免責せず、責任を完全には消さない。
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問31クライアントの個人健康情報(既往歴・服薬・検診結果など)の取り扱いについて、法的・倫理的に最も適切なものはどれか。
- a営業目的であれば本人の同意なく外部提供できる
- bスタッフ間の話題として自由に共有してよい
- c古い情報なので無断で破棄してよい
- d本人の同意なく第三者に開示せず機密管理する
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正解:d. 本人の同意なく第三者に開示せず機密管理する
健康情報はプライバシー性が高く、本人同意なく第三者へ開示せず、業務上必要な範囲で機密として安全に管理・保管する守秘義務がある。無断共有・無断破棄・無断の外部提供は法的・倫理的に不適切である。
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